福井の小さな山歩記


里山歩き・田畑山

久し振りの山歩きは里山・田畑山(648.9m)で、広野ダム手前の宇津尾で左に枡谷ダムへの道に入る。
上空の送電線が目印で、左へ入る林道があり、すぐに巡視路入り口がある。駐車するのに適した広場もある。


手前左の白っぽい棒が立っている処が巡視路入り口

幾つかの鉄塔を辿るが、始めは急登の処がある。私は脚が遅いが、鉄塔の周りにはワラビが生えている事
があり、カミさんへの土産にと探しながらとなって、遅い脚が更に遅くなる。あまり登る人はいないとみえて、採
られずに伸びてしまったものがほとんどだった。それにここの物は全体的に細い。


送電線の鉄塔から、この冬歩いた船ケ洞山や向こうの稜線まで歩いた尾根が見えます。


新緑の中の道を歩きます。

ぼちぼちと登って行くと、やがて巡視路が下り始める一番高い処に到着した。三角点へはそこから左へ尾根
歩きで、微かに踏み跡らしいものが見えたので、そこを分けて入った。藪の中には立派なワラビが目につくの
だが、今迄時間が掛り過ぎたので、三角点までは採らないことにして藪を分けてすすむ。

この尾根はあまり高低差が無く楽に歩けて、三角点の処がちょっと盛り上がっていると云う感じだ。三角点の
近くになると歩き易くなって、左手の下は手入れのされた杉の植林地で、すぐ近くまで林道が来ているはずだ。





三角点は判り易い。ピンクのリボンがあったし、何処かでお会いした三角点巡りの「野うさぎ」おじさんの足跡
である標識がぶら下がっていた。カミさんに無事到着の電話を入れて大休止とした。今どきは虫も少ないし、と
ても静かで気持ちが好い。展望は無いのだけど、登る途中の展望だけで十分だ。

今日はコンビニに寄らず、家から持ってきたパンとバナナ1本を食べただけで安上がりだ。ほんとはいつもの
とろろ蕎麦で冷たい缶ビールとゆきたいところなのだけど。

巡視路から三角点までは造られた様な道は無かったが、ここから先は切り開きがされている様子だ。それで
下りはこれを辿ることにした。太い笹の切り株があったりして歩き易いとは言い難いが、ゆっくり歩くのでそれ程
気にならない。


これはまだ上の方だと思いますが、雰囲気の良いところもありました。

坦々と歩いて二股の処へ来た。直進は456mの四等三角点で、そこまで林道が上がって来ている。左へ下る
と、多分車まで1km程の道路へ出ると思われる。そこで左へ入った。

どんどんと下りだったが、だいぶ下ってから尾根を外れて右へ激下りとなった。切り開きも判らなくなり、たまたま
ピンクのリボンの処へ出たという感じが最後で、後は木が倒れていたりとなかなかすすまない昔の道跡を進んだ
が、それもあやふやとなり、谷底に向かって急斜面を急降下した。

細い流れに出て、それに沿って進んだ。堰堤があり、仕方なく土手に上がったら道路が見えたのでほっとしまし
た。2回ばかり尻もちをつきましたが、1回は身体が1回転したのです。いつ付いた傷か判りませんが、右手首の
傷がちょっと目立ちます。


舗装道路から写す。真ん中の窪みは川です。右の草の上を歩いて出てきました。

歩いた距離は6km程、滞在時間はゆっくり歩きとワラビ採りで5時間20分でした。車に着いてカミさんに無事
下山の電話を入れ、帰り路スーパーに寄ってビールを買って帰りました。

(’11年 5月 18日)
2万5千分の1地図「板取」 三等三角点標高648.9m
HOMEPAGEへ            福井の小さな山歩記の目次へ


地図閲覧サービス「ウォッちず」を利用しております。