福井の小さな山歩記


今年二度目の 三十三間山そして轆轤山

好天の予報で、カミさんが何処か歩こうと云う。遠い処は気が進まないし、近い処は行った処ばかり
それで今年雪の時に登った三十三間山(842.3m)だが、雪の無い地道の三十三間山を案内する
ことになった。

カミさんと同じ山を年に2回も歩くのは極めて稀なことなのだ。私は5回目となるが、一番初めに登っ
たときは、こんな処で道を間違えたりしていたのが想い出される。10年も前のことだ。


尾根の片側はずっとこう云う具合です

この辺は杉の植林が多く、鹿の食害を防ぐ為なのか下のほうに網目状の物が巻かれている。それが
下から上までなので大変な労力だろう。その横をゆっくりと登る。割と急な登りだ。カミさん以外とでは
こんなにゆっくりとは登れないので、山歩きは一人かカミさんとかのどちらかだ。


夫婦松も今はベンチ代り                                    風神

夫婦松の展望台でコーヒーを飲みながら少しばかりパンを食べる。それから風神があって樹の無い
見晴らしの良い尾根に載る。雪のときの景色を想い出しながら山頂へ。温かい味噌汁でおにぎりを食
べる。最近はこれが定番だ。


  三十三間山の山頂

そこへ犬を連れた男性が登って来た。我々は三脚もないのにセルフタイマーで二人の写真を何枚も
撮った。うまくいけば年賀状に使えると思ったのだが。カメラの位置が低すぎた。

帰りは轆轤山(622.5m)を回って倉見峠の上がり口へ出る林道を歩くことにした。轆轤山から天増
 川へ降りたことはあるが、倉見峠の方へは初めてなので、これだけが今日私が興味をそそられる点だ。


これから歩く尾根


芝生広場から下界を見る

三十三間山の山頂下の芝生広場の端で、先程の方が食事をされていた。我々は尾根を轆轤山へ向
かう。今日は気温が高く陽射しが暑い。たんたんと歩いて、時々振り返って三十三間山を望んだり、横
の三重嶽を眺めたり、この尾根歩きは楽だ。


轆轤山 色がおかしいですけど

轆轤山の山頂付近はとても広い、中学校あたりの全校生徒が来ても問題ない。前回来たのは5年程
前だが、その時は「何年何組」と書かれた小さな板が何枚もあったのを想い出した。

で、いよいよ下りで初めてのルートだ。635mのピークの手前に分岐があり、左へ行くと天増川へ降り
そうだ。すぐに635mのピーク。それを過ぎると左に標柱があり「梨木」へ行くらしい。そんな地名は知ら
ないし、2万5千分の1地図にも載っていない。するとカミさんが右の方にリボンを見つける。


635mのピークを下るとこれが目につくが、ぐっと右の林の中へ

「梨木」というのは、今迄歩いて来た尾根の続きをだいぶ歩いた処から天増川の方へ降りた処らしい。
一応gpsで確かめて右のリボンの方へ。始めは緩い下りでしたがそのうち急な下りになる。

急な斜面に荒掘りの道が現れた。少し歩いてみたが、それは右の方へ向かっている。下って来た尾根
より離れてしまうので、尾根に戻って下った。後で考えるに、その道は林道の終点の方へ繋がっている
と思われる。

尾根をどんどん下ると緩くなり、やがて鞍部になる。やたらリボンが付けられている処がすぐ下の林道へ
降りる処だった。最初ちょっと谷筋へ下る感じがしたので、鞍部から先へ行ってみたりした。これも後で
思ったのだが、林道へ降りずに鞍部から先のピークに登り、尾根をずっと下って行けば林道のほぼ終点
に降りられたなと思ったのだ。


林道から見上げる轆轤山

 長い林道は楽なようで疲れもする。カミさんも足の調子が悪いのだが、私も骨折した右足が少しおかしい。
13kmばかり歩いて無事三十三間山登山口の駐車場に着いた。気持の好い山歩きを楽しむことが出来
た。

林道横の石を抱えた樹

 茸の類はあるにはあったが、みんな採られずに大きくなって乾燥してしまった物が散見されただけだった。
往復とも杉の植林が多く、自然林は松や若い木が多いので、見たところ今年は終わりかも知れない。もう
少しで雪が降ることになる。


(’10年 12月 1日)
2万5千分の1地図「熊川」(平成18年12月発行)
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---- GPSの軌跡です (Wintec TRACK LOGGER MPL-1000LXによる)----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」