福井の小さな山歩記
散策 栂池自然園と八方尾根
ブログをご覧頂いた方にはほとんど同じ内容です。写真が少し見易いくらいです。10月23日(土)と
翌24日(日)に高速千円を利用して走ってきました。 いつものことですが、人出の少ない時と云うことで
シーズンから外れているので、すべてがスムースにゆきました。
熊野古道を歩きたいと調べていたのですが、車で行くのは大変そうですし、せっかく行くのにあまりに
短い距離では面白くないしと計画が立ちません。それで急に一度歩いてみたいと思っていた栂池自然園
と八方尾根の散策に決まりました。カミさんの足も医者に掛っているので、散策がいいということです。
栂池自然園(10/23)
R148を走ってJR白馬大池駅付近からゴンドラ駅へ向かって坂を上がります。 駐車場もガラガラで、
すぐにゴンドラに載って上がります。ロープウエイに乗り換えて栂池平へ。栂池ヒュッテやビジターセンターが
あります。自然園入り口付近で標高は1850mだそうです。
村営栂池山荘と栂池ヒュッテ
この日は、この秋一番の好天気とのことで、浅間山から八ヶ岳、美ヶ原高原、甲斐駒ケ岳や北岳がくっ
きりと望まれました。目前には白馬乗鞍岳、小蓮華岳、白馬岳、杓子岳、白馬鑓ケ岳などが連なります。
一度白馬大池から白馬岳へ歩いてみたいと思ってはいるのですが、実現するかどうか判りません。でも
そのときは、このビジターセンターの横に登山口とありましたので、ここから登ればよいのでしょう。
中央の山は浅間山
栂池自然園の中はほとんど木道です。湿原なのです。冬が近いので目立った花もありませんし、木は
葉を落として白い肌を見せています。でも今日は暖かくて、のんびりとまじかに山々を眺めながら静かな
湿原を歩くことが出来ました。園内一周は約5.5kmで、ゆっくり歩いて3時間から4時間とありました。
白馬鑓、杓子、白馬岳
標高が一番高い処は2020mでベンチなどがあります。そこから下った処に展望湿原があり、白馬の
大雪渓が眺められます。今は雪も少なく 双眼鏡で覗くと大きな割れ目だらけの様でした。すごく急に見え
ますが、昔あんな処を登ったのですね。もう何年前のことか?
白馬鑓と杓子岳 2020mのピークへの途中から
展望湿原からは白馬大雪渓が望めます
我々は年賀状に使う写真を撮ろうとばかり、初めて軽い三脚を持って来て、デジカメでセルフシャッター
を使ってみました。これが意外と難しく、失敗ばかりで大笑いとなったのでした。
2・3歳の可愛らしい女の子も元気に歩いていました。帰りにヒュッテの前を通ったら、大勢のシニアの
方々が揃ってソフトクリームを食べていました。何か特徴のあるソフトなのでしょうか。ロープウエイの駅へ
向かっていたら大勢の団体が登ってきました。バスで上がって来たツアー客なのでしょうが、我々はその
前に戻ることが出来て良かったなと思った次第です。
ゴンドラとロープウエイの往復+自然園入園料で大人一人3,300円でした。
八方尾根(10/24)
昨日はゴンドラを降りてから隣町の八方尾根のゴンドラ乗り場へ向かいました。一応場所を確かめて
から車中泊が出来るような駐車場はないかと探したのですが、結局お金は掛っても民宿かペンションに
泊ってゆっくりしようということになって、観光案内所でゴンドラ駅近くのペンションを紹介して貰いました。
風呂へ入って生ビールを飲んでゆったりです。たまにはいいですよね。最近クリタケと間違えて似ている
毒キノコを食べて中毒したとのニュースがありましたが、ここのご主人が採ったクリタケが夕食に出てきまし
た。初めて食べましたが、なかなか味のある茸の様に思えました。
朝は7時の朝食で満腹になったら コーヒーを飲んでくれとのこと、昨夜も頂きましたが、ここのコーヒーは
毎日家で飲むコーヒーよりずっと美味しく感じました。カミさんも同感の様でした。そしてゴンドラ駅へ。やはり
駐車場も空いていました。
寒かったです
最初はゴンドラでしたが、二番目三番目はスキー用の屋根無しリフトで寒かったですね。往復2600円
程です。我々はペンションで前売り券を購入したので、だいぶ安かったみたいです。
今日は午後からは天気が崩れるかも知れないとのことで、午前中に降りてくる予定です。 最後のリフト
からは往復2時間半くらいとあります。空には雲が多いのですが、遠くの山々は昨日以上にくっきりと望ま
れました。
左は八ヶ岳 美ヶ原の上に富士山 右のピークは甲斐駒と北岳
雨飾山 焼山 火打山 妙高山 乙妻山 高妻山 戸隠山 飯綱山 菅平高原
我々は緩やかに登る木道を歩きました。尾根上の道は急なので迂回願いますとありましたが、ツアーの
若い女性の賑やかな声が尾根の方から聞こえてきました。よく通る女性のガイドの声も聞こえてきました。
木道を終えて尾根上に出ると、もう行程の半分以上歩いたことになり、あと一息で八方池の上に達します。
唐松岳を指す道標があり、10人程の人が登って行きました。多分丸山まで行かれるのでしょう。我々はそこ
で八方池に降り、写真を撮ったりして休憩してから下山しました。
尾根の高みは丸山 唐松岳 そして不帰嶮の峰々
八方池
白馬鑓 杓子 白馬岳
鹿島槍ケ岳 五竜岳
今迄眺めたことのない山々を間近に眺めることが出来たし、遠くの山々の様子も知ることが出来ました。
リフト駅から唐松岳へは3時間半で登れることが判り、私でも十分登れそうなので、来年にもと思いました。
我々が八方池から立ち去ろうとしたとき、ガイドに引率された若い女性の一段が賑やかに池を見下ろせる
処へやって来ました。標高2080mからの景色を眺められたのですから、来た甲斐があったといえるでしょう。
八方池の上の第3ケルンと若い女性の一団
我々はお昼頃にゴンドラを降り、ペンションのおかみさんに教えて貰ったお蕎麦屋で、ざる蕎麦を食べて帰路
につきました。
(’10年 10月 23・24日)
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逆光ですけど