福井の小さな山歩記
敦賀関集落から三角点・芦谷
旧27号線の関峠から野坂岳まで続く尾根がある。先日野坂岳に登った帰り、関峠周辺から送電線巡視路
にでも取り付く処はないかと眺めたが、JR小浜線が通っているので難しい。そこで関集落から大瀬川の林道
へ入り、その終点辺りから取り付けないかとやって来た。
林道の終わりの堰堤 手前を渡って上流へ
林道の行きどまりからは斜面が急過ぎるので、堰堤の手前を渡って沢に沿って奥へ進む。沢の中を進む様
になると沢が二股になる。その間の杉の斜面は急過ぎるので、水がちょろちょろ流れる右の沢を進んだ。少し
進むと右手に広めの谷状の斜面があり、そこを登ると割と簡単に支尾根に載れた。
中央杉林が二股に分かれた沢の間の尾根の始まり ここを登ると良かったかも
出た処は歩き易い尾根みたいだと思ったが、登って行くとトゲのあるサンキライの蔓が多く、両腕は傷だらけ
高いズボンも細かい穴がいくつも出来てしまった。目的の尾根までの距離は短かったが、上に行くほど踏み跡
は薄く藪漕ぎ状態になった。やがていくつもの赤いテープがあって目的の尾根筋に出た。
坦々と歩いて右に回り込む感じになると広い尾根と合流し、こちらの尾根から来る人が多いのか赤いテープ
が目に付く。尾根道らしくなると三等三角点・萱尾539.93mがある。ちょっとした凹みの縁といった処にある。
三等三角点・萱尾539.93m
横手から顔を出すと野坂岳や敦賀市街が見える。そこから先はアップダウンの少ない明瞭な尾根道だ。つい
最近枝打ちしたのだろうまだ青々とした枝葉がずーっと続いて落ちている。やがてもともとの尾根道は細くなって
しまうが、一段下の処が広く歩き易くなっている。
尾根道
尾根道
枝打ちされた枝葉が延々と続いていた
芦谷へ登る手前の草地から 佐田の海水浴場
三角点芦谷への急登の手前は草地で、そこからは綺麗な入江が望まれた。帰りに判ったことだが、三角点
までは比較的新しい赤いテープを辿ると藪に悩まされない。見晴らしの良い草地に出ると右手の草の中に三角
点の石があるのだが、地図をよく見なかったので、その先の灌木の中を探して汗をかいた。
四等三角点・芦谷682.49m
野坂岳 先日登った尾根は右側のもの
野坂岳へ続く尾根筋 真ん中のピークは744m
四等三角点・芦谷682.89mの近くに腰を下ろし、野坂岳を前にしてサンドイッチをほおばった。先日登った
井ノ口川からの尾根が下から上まで見渡せて嬉しくなる。この先野坂岳までの尾根も望まれ、もう一台車を少年
自然の家の方に配置出来れば縦走出来るのにと残念な思いがした。
今年になって野坂岳を2回登り、そして今日の尾根歩きで、この辺りの様子がだいぶ判った様な気がする。
歩いた距離約7.5km、休憩含めて往復6時間20分ほどだった。
(’10年9月26日)
2万5千分の1地図「敦賀」平成16年5月発行
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---- GPSの軌跡です (Wintec TRACK LOGGER MPL-1000LXによる)----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」