福井の小さな山歩記
送電線巡視路辿って唐子山そして道なき尾根へ
快晴の予報なので、ブナの巨木でも見に行こうと栃の木峠を越えて中河内から針川へと曲がったら
路面に雪だ。 少し先の方へ歩いて様子を見たが、私の車は四駆でないしスノータイヤも外しているので
今日は予定を変更して椿坂集落の先から柳ケ瀬トンネルをくぐる。明治17年完成当時、1,352mは日本
最長のトンネルだったそうです。
送電線巡視路登り口
トンネルを出てすぐに右折して玄蕃尾城跡への道を進み、間もなく送電線の下辺り右側に巡視路登
り口があり、その向かいに駐車します。 巡視路は雪解け後の補修中の様子で、新しい資材があったり
均したばかりと云う感じの歩き易い道が登っています。
遠くに見える雪稜を今日も歩いている人がいるのでしょう
尾根に載ってからは何本かの鉄塔の近くを通りますが、多少雪がありましたが問題なく歩けました。
唐子山の横の鉄塔には、その手前の鉄塔から左にちょっとさがってから回り込むかたちで辿り着きます。
2時間近くなったらそろそろだと思えばいいみたいです。
鉄塔から西へ進み次の少し高まった処が二等三角点のある唐子山山頂です。点名・奥麻生村、標高
662.19mです。細い木に「カラシ山」と書いた板が下がっていました。昨年の12月25日と日付もあります。
「からこ山」だと思っていましたが。
そこでまったりとコーヒータイムです。ツナのサンドイッチが美味しかったですね。
ここへ来た方は、そのまま今来た巡視路を引き返すのはちょっと物足りないでしょう。私もここから南東
の尾根を辿って、刀根越えの峠と行市山を結ぶ県境の尾根へ出ることにしました。周回して車へ戻れます。
いざ藪へ突入と云っても、そこは里山ですから植林の方達など人の出入りもありますから、明瞭な道は
無くとも案外と歩き易く、尾根を外れなければ問題ありません。ただぼけっとしていると、今どの方向から
歩いてきたか判らなくなるときがあります。その時はGPSを取り出します。
写真左側から笹の斜面をよじ登ると小高いピークで歩き易い道に出ます。
県境の尾根に載る前は暫く笹藪をかき分けながらとなりますが、細い笹なので抵抗が少なく歩けました。
尾根に載ると一転快適な道なので、今日もやりましたねと云う感じになりました。道無き尾根は1時間半近く
掛りました。
刀根越えの峠に降り立った処
刀根越えの峠に向かいます。この尾根は以前歩いたことがありますが、その時よりとても歩き易くなって
いる気がしました。 峠に着いて折角だからと玄蕃尾城跡へ登ってみました。 途中城巡りをしているという
お爺さんが、此処は素晴らしい城跡だと感激して話しかけてこられました。
今日歩いた尾根、後ろが送電線の尾根、左の小高い山を経由して来た。
本丸跡で熱い味噌汁でおにぎりを食べゆっくりとしました。桜はまだですが誰もいなくて静かで好いです。
戻る途中で、鳥取から来たというこれまた城巡りの方が登ってきました。
峠の石仏
トンネル口から峠への登り口の駐車場までの道は落石が多く、林道が分岐する処より更に下の処で車
は通行出来ない状態でした。桜が咲く頃には道は整備されるのでしょうか。先程の方も峠よりだいぶ手前に
車が置いてありました。
我々も無事車に戻って今日の山歩きも終了です。歩いた距離は8.5km、休憩も入れて6時間強といった
ところです。
(’10年 4月 4日)
2万5千分の1地図「中河内」「木之本」
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---- GPSの軌跡です (Wintec TRACK LOGGER MPL-1000LXによる)----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」