福井の小さな山歩記


宇津尾集落から 巡視路尾根を県境稜線へ

上谷山と書きたいところですが、私としては県境の稜線に載ってみたいと思っていたので、これで
念願を一つ達成した感じでいます。 何しろ歩くのが遅いと自覚していますので、これで十分に満足と
云うところです。

快晴の予報で今日を逃したら今年の雪山は終わってしまうとばかりに、意を決して5時起床です。
宇津尾集落から林道を進むと間もなく鎖のゲートで、今日は鎖が外れていたのでこれ幸いと車で進む
とすぐに雪があってバック、ゲート前に駐車して歩き出しました。

 10分程で普段は車を何台も停められるすっきりとした堰堤の横に来ます。そこからつづら折りに送電線巡視路のある尾根に上がる林道がありそれを辿ります。

 なかなか長いので途中ショートカットして登りましたが尾根に載ったのは歩き出して1時間も経っていました。

 いよいよ長い尾根歩きの始まりですが、雪が締まっていて歩き易いところもあれば、軟らかいところや樹木の間の道などは雪の消えているところもありました。

 樹の無い処はおおかた快調で、やがて宇津尾谷林道が尾根まで上がってきて、送電線が尾根からそれて行く処に来ます。

 私は以前、ここまで林道を歩いて登り、巡視路尾根を下ったことがあります。私は林道を歩くのも好きですので、また歩いてみたいと思っています。
 この林道は県境の稜線の目と鼻の先を通り、船ケ洞山まで続いているのです。

 そこから稜線に載る1060m程のところまでは緩い登りが続きます。始めは樹林の中を登りますが、だんだんツボ足では歩きにくくなり輪カンを装着しました。

 やせ尾根もありますが、広く開けた尾根もあり素敵な尾根歩きが楽しめました。白山もくっきり見えましたし、上谷山には黒い点ですが、動く人影がありました。

 4時間半近く掛ってやっとのこと県境の尾根に載ることが出来ました。眩しい雪原と見事な展望を十分に堪能しました。

 カミさんも満足したようです。風を避けて日当たりの良い斜面で食事をしました。余呉のスキー場でしょうかゲレンデが望まれます。滋賀県側の山々の中には登った山も幾つかあるのですが、どれがどれだかさっぱりです。

 下山は休みをとるのが少ないだけ早いのですが、登りが4時間半なら下りはだいたい3時間半位と思われます。

 雪はずいぶんと軟らかくなって輪カンで快調に下ります。急な下りが無いので、このコースは安全です。

 私の靴は古いので今日みたいに軟らかいと、靴の中に滲みてきて水溜まりが出来そうです。カミさんが雪山用の靴を買ったらどうかと言いますが、来月は71歳になりますし、あとどのくらい雪山へ登るかを考えてしまいます。

 どっちみち日帰りのみで厳しい雪山には登りませんから、このままでいいのかなと思います。

 巡視路尾根も終わりの方に来ると雪の消えた処が何か所かありますが、いずれも短いので輪カンのままで歩きました。

 輪カンを外したのは、林道に降りるつづら折りの道の中程でした。予定通り3時間半掛って車に到着。

 往復14kmの雪山歩きでした。夕方5時過ぎに家に戻りました。こう云う日は、風呂へ入って近所のお寿司屋さんで生ビールでも飲みたいですね。

---- GPSの軌跡です (Wintec TRACK   LOGGER MPL-1000LXによる)----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」 



巡視路尾根の始まりです。


送電線巡視路のある尾根は鉄塔が何本も建っています。雪の無い時も歩き易い道です。


高度が上がって邪魔な樹が少なくなると素敵な尾根歩きになります。


まだまだ県境は先です。


県境の尾根に到着 白山がちゃんと見える処に立つカミさん。


正面の山は上谷山


尾根上から望む白山


念願の県境稜線に立つ、首のしわが目立ってきた前期高齢者です。右手に手袋が無いのは
カメラを操作するためです。


(’10年 3月 14日)
2万5千分の1地図「板取」
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