福井の小さな山歩記


半分歩いて終わりに 毘沙門岳(1385.5m)

晴れの日曜日の翌日だからトレースもあるだろうと思ったが全く当てが外れてしまった。ここまで来る
のにも時間が掛った。ちょっとした圧雪などもあってゆっくりと走る車があるのだ。歩き出すまでに家から
3時間も掛った。

何処から歩き始めるかも迷った。結局登山口まで何百メートルとか書かれた標識からにしたが、雪が
積み上げられていて判らず下へ降りた。そしたら脚が抜けなくなるくらいにもぐってしまい、そこで輪カンを
装着したが、数十メートル歩くだけで息切れがする。

すぐに これでは今日は難しくて何処まで行けるのかなと思った。この日の白鳥高原スキー場の積雪は
 4m10cmとあったのだ。 取り付きにはちょっとつまづいたが、その後のコース取りには問題はなかった。
ただ、輪カンが深く沈むのでなかなか進めない。カミさんが見かねて先に歩いたのだが、カミさんの足跡
を歩いても、私は体重があるので、更に沈むのだ。


先を歩くカミさん

これでは疲れるし時間が掛るので、予定の低いなだらかな雰囲気の好い尾根に載るのを止めて、ゲレ
ンデの端に載ることにした。幸いゲレンデの端際のリフトは動いていないし、月曜日で客も少ないので見
つかっても文句は言われないかも知れない。いろいろと話は聞いていますので。


この感じの好い尾根を歩く予定でした。

この動いていないリフトは短いので、やがてまたゲレンデの端から予定のコースの方向へ向かいます。
カミさんはだいぶお疲れの様で、ときどき先頭を少し交代します。恥ずかしい様な短い距離ですがだいぶ
時間が掛り、やがて長いリフトの終点の横に到着、ボーダーの方々が次々とリフトを降りて滑りだしてい
ました。


1月に登った大日ケ岳 真ん中のちょっと高く見えるところだと思う。


毘沙門岳を眺めながら、せっぴの後ろで食事をした。

そこまでで今日は終わりにすることにしました。 ちょっと急登になると、雪が深いと大変だということが
判ったからです。その先の細い尾根のせっぴの後ろで風を避けて食事としました。今日は用意した蕎麦
玉や刻んだネギ等々をそっくり忘れてきてしまい、寒い中寂しい感じの食事となりました。

GPSによると、ここまで1.6kmほどしか歩いていないのです。山頂までの半分というところです。こう
 いう雪山を歩くには体力も経験も不足しているということでしょう。下りは往きの踏み跡を忠実に辿って降り
ました。


下りになると余裕です。リフトの最上部の近くです。

帰りの2時間の車の運転は、今までになく眠気に襲われ、ガムを噛んだりしましたが今回は効き目が
うすく、市内の信号で停まったときに数秒間眠ってしまいました。無理をせずに早く引き上げてもこう云う
状態ですから、先に進まずによかったと云うべきでしょう。

このスキー場の駐車場は平日無料でした。土日祭日は千円なので儲かった気分です。

(’10年 2月 8日)
2万5千分の1地図「石徹白」
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---- GPSの軌跡です (Wintec TRACK LOGGER MPL-1000LXによる)----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」