福井の小さな山歩記


大御影山(950.1m)ナメ茸探して

ナメ茸が沢山あるということを聞いて、カミさんがうずうずしている。やっと天気が持ちそう
と云うことで出かけた。詳しい場所は聞いてないので、まだ行ったことのない粟柄林道の
県境から登ることにした。ここから大谷山には歩いたことがあります。

 私としては珍しいことに、この山に登るのは4回目で、なんと4回ともカミさんと一緒なのだ。
今回もしナメ茸が無かったら、大御影山から三重嶽を周回しようかと考えていたが、その考え
はすぐに難しくなってしまった。



山に登らずに採れる平地の処は、ちゃんと採られていて手の届く処にはほんの少ししかない。
また、このルートは高島トレイルの一部で、黄色のリボンだらけだが、登山道の横には、採られず
に古くなったナメ茸がよく見られる。勿体ないことだが、このルートを歩く人が少ないのだろうか。

 

きょろきょろしながら歩いていると、あちこちにナメ茸を付けた立ち木を見つけることが出来
る。 最初は急斜面に多く、採るのを諦める物も多い。 傾斜が緩い斜面ではどんどん入りこん
でいって採取可か否かを確かめる。ぬるぬると光っている物が良いのだ。

 

大きくなって多少乾いていても食べられるが、こうぬめぬめの美味しそうなものが多くては
贅沢になって乾いたものは採らない。それにザックに入らなくなる。カミさんのザックの中身を
私の方へ移動して、カミさんの方のザックはナメ茸専用にした。

 

やがて綺麗なブナの林になるとナメ茸も少なくなって山頂へ向かうことになる。いつ歩いても
近江坂は雰囲気が好いところだ。掘れた道に積もった枯葉の上に薄く雪が残っていた。



<<上下の写真ともに近江坂の尾根道>>



ガイドブックにあったコースタイムの倍の時間を掛けて山頂に着いた。帰ってナメ茸を洗ったり
配ったりするため、三重嶽は止めてここから引き返すことにした。

年配のおんさんが二人で到着、どこやらの道の無い尾根を登って来たらしい。何しろデカイ
荷物で、鍋釜の所帯道具を背負っているという感じなのだ。確かに鍋はあったし飯ごうも出て
きて、うどんはちゃんとした木の椀でお食べになっていたのである。 とても楽しそうな方達で
勿論、お二人さんは別々に、茸の沢山入ったビニール袋も持っておられました。

粟柄林道の紅葉も綺麗でした。コースタイムは登山口より往復で2時間35分とありました。

(’09年 11月 19日)
2万5千分の1地図「三方」「熊川」
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<<嬉しそうにナメ茸を採るカミさん>>