福井の小さな山歩記


林道歩いて 深洞湿原・大鼠山(1584.7m)

季節としては中途半端なのだが、私はそういうことをあまり気にしない。勿論、花もいいし紅葉も
いいに決まっているが、いつの季節でも歩けるというのが好いのだ。今日も向かいの天蓋山には
何人かの人が登っているだろうが、こちらの山は多分私だけだと思う。

 双六渓谷から大規模林道を山吹峠へ、森茂の方へ下って行くと右側に牧場の端の木の柵がある。
そこが森茂北ノ俣林道の入り口で、鍵の掛ったゲートがあるので車はその近辺に停める。


右林道入り口 左には天蓋山が この先間もなく「夕顔の駅」、天蓋山登山口


林道から見る天蓋山

とても長い林道を歩くと云うイメージがあったので、始めから急ぎ足で汗をかく。ずっと一定の傾斜
で上がっている様で、1時間ちょっとで標高差400mを登った。この辺りから周囲には大きなブナの樹
が見える。
休んだ処に「歩道入り口」と云う細い標示があった。そこから急に道が平坦になって、調子良く歩き
だしたら間もなく湿原の入り口に着いた。歩きだして1時間25分だった。

 湿原は木道が整備され歩き易い。普通に歩いて45分くらいで駐車場であり登山口である広場へ
出た。樹木には名札が付けられていたりするが、特に興味のある人以外はガイドによる説明が必要
だと思われる。今の時期はシーズンオフと云う感じがする。
登山口は広場から10数m先に「歩道入口」のたよりない標示がある。


頑丈な木道だ。


遊歩道最奥の清流の横の小広場 ハウチワカエデの名札が見える


自然の営みが見える様だ。

大鼠山へは、登山口から25分で営林署か林務局かの頭の丸い石標のあるピークへ、そこを左へ
5・6分で三角点のあるピークへ着く。雪に埋もれている時に付けたのか、傍の大きな樹の上の方に
大鼠山と書かれた板があった。
途中、カプセル用薬の空の包装が落ちていた。 山へ来てまで忠実に薬を飲む時間を守らねばなら
ないのは、私みたいな高齢者の部類に入る人なのかなと思ったりした。


大鼠山頂上  山頂を過ぎて進むと岩井谷の方へ降りる道が始まる。

見晴らしも無いのですぐに駐車場まで下って食事にした。 誰も来ないので広い駐車場に腰を下ろ
したが、涼しくて気持がよく、コンビニのとろろ蕎麦がいつになく美味しかった。ビールがひと口飲み
たいところだったが。

食事を終えたのが12時で、予想外に早く帰ることになった。湿原経由で山頂まで、GPSでは7km
強で3時間ほどだった。駐車場までの林道は5km前後と思われる。帰りの林道歩きは、綺麗なチョウ
の写真を撮ろうと追い回したので1時間20分ばかり掛った。結局写真はだめだったのだが。


(’09年 9月 6日)
2万5千分の1地図「下之本」
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---- GPSの軌跡です (Wintec TRACK LOGGER MPL-1000LXによる)----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」
 




チョウ 判りますか? やっとこれだけ撮れた


美味しく食べた温泉卵付きのとろろ蕎麦


なかなかいい雰囲気です。