福井の小さな山歩記


早月尾根の三角点(1920.7m)

以前から剣岳の登山道早月尾根とはどんな所だろうかと覗いてみたかった。 今回、
もしかすると、孫達と馬場島キャンプ場でテントを張るかも知れないと云うことで、キャンプ
場の偵察も兼ねてやって来た。

「とやまウォーキングガイド」と云うサイトに、早月尾根の松尾平が紹介されている。
それではちょっと短過ぎるので、1920.7mの三等三角点まで登ることにした。だいたい
4時間くらいは掛かるらしい。


馬場島キャンプ場の朝

馬場島キャンプ場はなかなか良い処です。 お盆中は混雑するかも知れませんが、
キャンプをすると決まれば、ここにしようと思う。

早月尾根の登山道は、土嚢が多く用いられています。下りのときの膝への衝撃が少し
やわらぐ気がします。1000mの表示板から平坦な道になり、松尾平なのでしょう。大きな
杉が現れます。急登が始まってすぐの処の樹が、最大の物の様だ。





ずっと急登が続き、200m毎の標高を示す表示板の処で休憩をする感じだ。でも、
1600mから1800mの間が、疲れてきたせいかとても長く感じた。抜きつ抜かれつの
親子らしい方もいましたし、 二人連れが休んでいたので降りて来られたのかと思ったら
登りの方だったので、我々より遅い人がいたのかと、ちょっとびっくりした。


これを写した後、すぐにガスに覆われてしまった 大猫山か猫又山か

何人もの方々が降りてきました。ウイークデイなのに沢山の方が剣岳に登られるのが
驚きですが、別山尾根からの人はもっともっと多いと聞き、さらに驚きです。

やっとのこと目の前に角の磨り減った三角点の標石現れた。4時間掛かって、オーッ
やった!という感じなのだ。念のためGPSで位置と標高を確かめた。するとなんと位置も
標高も違うのだ。


三等三角点ではない標石

地図上の三角点より手前にあるし、標高も1876m(GPS)だ。それに標石に刻まれ
ている字が「主三角点」みたいに読めるのもおかしい。 地図上で見ても、ここは1900m
よりも低い。従って明治に柴崎芳太郎測量官が埋設したと云われる物ではない様だ。

そこで先に進んでみる。でも登山道は尾根のほんの少し横を通っていて、三角点(気
和平)のあるはずの辺りは、尾根筋の薮の中だった。 普通は、少しは切り開きがあると
思うのだが。 薮漕ぎする気にもならず、大きな標石のあるピークへ戻って、コンビニで
買ってきた冷やし中華や、おにぎりを食べて下山とした。



朝のうちは陽射しがあったが、あとはガスに覆われっぱなしで、下る途中では雨つぶも
落ちてきた。下りは3時間掛かったが、さすがに太ももにきた。 剣岳まで日帰りする人達も
多いみたいだが、凄い人達がいるものだと実感した早月尾根歩きだった。

往復8.8km(GPS)、7時間の行程だった。


ガスの中のブナの巨木
 


(’09年 8月 4日)
2万5千分の1地図「剣岳」
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---- GPSの軌跡です (Wintec WPL-1000LXによる)----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」
 



国土地理院のHPに載っていました。
立山連峰剱岳の登山道調査を実施(2006-08-2831)
http://www.gsi.go.jp/hokuriku/100syuunen-18nen-index.html