福井の小さな山歩記


カミさんと 横谷山(1098m)

今日は快晴で暑さが予想され、山登りの方は残雪のある高い山へと云うことになるが
我々は近場の低山を朝早く登ることになる。何せ最近はガソリンを使い過ぎている様な
のだ。

それで、まだカミさんの登っていない みつまた山から横谷山へ歩くことにした。横谷山
は私も初めてで、横谷山から先の尾根には、昔使われた岩屋越えの道が岩屋集落から
石川県側の真砂(まなご)へ通じていた。ひょっとしたら尾根伝いに行けるのではと思った
りしたのだ。

6時前には岩屋園地の駐車場に着いて歩き出そうとしたら地元の爺さんがやって来て
みつまた山への途中で笹ユリが咲いていたら、戻ったときに教えて欲しいと云う。爺さん
の軽トラが無かったらそのまま帰って下さいとのことだった。

ついでなので岩屋峠のことを訊ねてみた。昔はよく使われていたが、岩屋集落が廃村と
なり、炭焼きで山に入る人もいなくなって道は放置され、今では春先なら道の名残を見つ
けることは出来るとのことだ。


林道からの登山口 すぐに急登です

また、現在みつまた山への登山のために整備された道も、岩屋越えとは別ルートで真砂
へ越える道があったところだそうだ。昔は真砂側との交流もあって、提灯を下げての嫁入り
も見られたとのことだった。

登山口までの林道は入り口で通行止めだったので、登山口から登りだしたのは6時5分
ほど前になった。私はここを登るのは3回目だが、この急登は下りがイヤだ。こんな急な処
を嫁入りのために歩いたのかと思う。

 

急登を過ぎて笹ユリを探しながら歩いた。あと1000mと云う標識より上の方に多く見ら
れた。花や蕾をデジカメに収めながら登った。2時間40分ほどでみつまた山、休憩してから
横谷山へ向かう。大半が歩き易いよい道だ。


みつまた山から横谷山を望む



30分ほどで山頂へ。白山も見えたがぼやけていて写真は難しい。さて、時間に余裕はあ
るし尾根の先へ行けるかなと覗いてみたら、全く一歩も進めない潅木の密生だった。尾根
筋は綺麗に見えるので、峠はどの辺りかなと思いながら引き返したのだ。


こんな気持ちの良い処もありました

みつまた山へ戻って一口飲んだ冷たい缶ビールが最高でした。今日は久し振りにコンビニ
のとろろ蕎麦を食べたが、これも美味しかった。

下りはみつまた山から2時間くらいで、急な下りもロープが沢山付けられていて、脚の負担
が少なくて楽ちんだった。橋を渡ったところの小屋の前には、朝方の爺さんの軽トラはなくて
もう帰られた後みたいだったのだ。

車から車へ戻るまでの総時間は7時間で、10.5kmほど歩いたことになりました。カミさんは
今日は概ね満足したようです。何しろ家に早い時間に帰れましたから。


(’09年 6月 27日)
2万5千分の1地図「龍谷」
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---- GPSの軌跡です (Track Logger WPL-1000LXによる)----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」
 



みつまた山は三角点のある1062.9mの処とも云われるが、最近では手前の1060mの処を
指す様だ。 岩屋峠の正確な場所は知らないが、尾根を歩くと判るそうである。残雪時なの
でしょう。



横谷山の山名の裏にありました。この加賀低山徘徊部の名前は先日歩いた光谷越
近くの二等三角点大岳にあった立派な木札にも記されてありました。 亀師岩とは?