福井の小さな山歩記


カミさんと 鋲ケ岳(861.1m)・烏帽子山(1274.2m)

最近カミさんを歩き易い登山道のある山へ連れて行ってないので、ガイドブックそのままの
この山に決めた。遊歩道で始まるとても歩き易い登山道が続いていた。

登山口の嘉例沢森林公園キャンプ場のトイレのある駐車場に着くと、先着の車が1台あって
私同様の爺さんが歩き始めるところだった。ナチュラリストをされているとかで、今日はすぐ上
の天池に、モリアオガエルの卵の写真を撮りに来たのだそうだ。 6日には児童が沢山やって
くる行事があるらしい。



熊が出るとかで、この爺さん携帯ラジオをがんがん鳴らして、登って行ったと思ったら突然
フエを吹いたのには驚かされた。


鋲ケ岳山頂

整備された杉林の中を登ると間もなく自然林となる。鋲ケ岳山頂のあずまやはすぐだったが
乳白色に包まれて展望はだめだった。

戻るようにして天池のモリアオガエルの卵を見て烏帽子山への尾根を歩く。尾根の数メートル
 下に付けられた道で、覗き場所でないと宇奈月側は望めないが、ガスで何も見えない。魚津側
は見下ろせるはずなのだが、これもガスで駄目。





比較的若いブナが多く、歩き易い道を露に濡れながらひたすら歩いた。やがて烏帽子山の前
衛峰(1232m)へ向けて登りになる。これもたいした登りではなくて、平坦な処へ出るが、そこ
 から烏帽子山頂まではちょっと複雑な道だった。残雪の上を歩いたのは僅か数メートルだった。



歩き始めて3時間で山頂へ到着。時折ガスが切れて僧ケ岳の宇奈月尾根が現れた。白馬岳の
方はカメラを構えるヒマもないくらいチラッと見えただけだ。


僧ケ岳への宇奈月尾根

何しろ今日はコンビニに寄りそびれてしまい、缶ビールをカミさんと半分づつ飲んで、つまみを
ぼりぼりと食べて終わりだ。別に非常食は持っていたが、経験上この程度の山では主食等は
食べなくても問題ない。今日はお茶などは沢山持ってきていたから大丈夫だ。

上の方へ来ると緑が若々しくて、時折陽が射すと素晴らしい。コシアブラも軟らかい新芽が見ら
れた。下の方ではカミさんはワラビを摘んでいたが、摘み取られた跡があると言っていた。目に
つけば採りたくなるだろう。



帰りはガスがだんだんと晴れてきて、覗き場所からは白馬岳や唐松岳等(多分)が望まれた。
車に乗ったら何処かでラーメンでも食べようと決めていて、高速道のサービスエリアで休憩して
ラーメンを食べた。こんなに美味しいものかと思うくらいだったのである。

そこで夕方の通勤割引が使えるように時間の調整も出来て、往復とも半額で済んだのでした。
下りの歩きは2時間半弱、往復9.5kmほどの山歩きでした。


(’09年 6月 1日)
2万5千分の1地図「宇奈月」
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---- GPSの軌跡です (Track Logger WPL-1000LXによる)----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」