福井の小さな山歩記


三方崩山

標高2058.8mのこの山は、ガイドブックによると登山口から4時間で、それに林道歩きが車を置く
場所によって20分から30分は掛かると思われました。それで脚の遅い我々は7時20分に歩き出し
林道は20分掛かりました。

まず斜面をじぐざぐに登り尾根に出て休憩しました。次々と登って来る方が皆さん先へ行かれました。
皆さん脚が速くて、4時間掛かると本にあったと言うと怪訝な顔をしてました。初めてではなくて、この山
は真っ直ぐに登る無駄のない山で、おまけに急登だと言ってました。

ブナの森は日陰は幽玄な感じですが、日向ではこの時期華やかです。やがて真っ直ぐな尾根を登る
ことになります。長く感じました。紅葉の森を抜けると見晴らしの良い少し危ない尾根歩きとなりますが、
見事な紅葉に目を奪われ、下手な鉄砲も数うちゃ当たるで、やたらデジカメのシャッターを切りました。

1800mほどの処でカミさんの携帯電話に韓国の息子から電話が掛かってきたのです。孫の声も聞か
れたみたいですが、ずいぶんと開けた山なんだなと思ったりしました。




道の下がえぐられているみたいです。


まだだいぶ手前を登っているとき、追い越して登られた方がカメラをぶら下げて下山して来られて、
今日は当たりだと言っていました。


実際はもっとパッとした明るさなのですが。帰りにもここを写しています。


左の高い処が山頂


山頂に着いたときは、先に登られた方がすべて下山されて行かれました。今日は全部で10人ほど
だったそうです。それにしても私は体力の無さを痛感させられました。休憩を含めてですが、登山口
から4時間半も掛かったのですから。登山口から4.8kmと書かれていた様に思います。


色が綺麗に出ませんが、この尾根の上を歩きました


陽射しの関係でいろいろな景色が楽しめました


左上が道です


登る時にも振り返って撮りましたが、下りはほんとに素晴らしいと思ったのです。手前の道を下り
紅葉の中を抜けて、向こうに見える尾根を下ります。でも下りの最後は太ももの筋肉が痛んでとても
辛かったのでした。登山口まで3時間半も掛かりました。車へは5時近く、間もなく薄暗くなる頃です。

もうこの山には二度と登ることはないでしょうが、美しい紅葉を見ることが出来、無事戻れて満足
しています。体育の日に相応しい一日だったと言えるでしょう。

(’08年 10月 13日)
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