福井の小さな山歩記


岩間噴泉塔群散策

 白山スーパー林道へ向かう道から分かれて、長倉山ハライ谷登山口を通り過ぎて新岩間温泉へ。
ハライ谷登山口には車が2台留まっていた。たった一軒ある温泉旅館は休館中で、戸や窓には板が
打ち付けられていた。

トイレのある舗装された駐車場には我々の車だけ。ゲートで車は進めないので、岩間ヒュッテまで
50分ほど歩く。このヒュッテは、半分休憩舎、半分トイレになっている。ここに泊まって白山を目指す
ことが出来そうだ。


右から歩いて来るのだが、左端の草で見えない辺りに露天の温泉がある。脱衣は休憩舎でするの
だろう。山道はその先すぐに左に細い道が上がっている。白山への岩間道もそこからだ。

我々夫婦がヒュッテの前に着いたら、休憩舎の中から。丸坊主のおっさんが出てきた。そして噴泉
塔へ行くのかと言う。 厳しい道だ、一部崩壊しているかも知れない、5分歩いたら10分休まなけりゃ
とか心臓破りの道だとか、最大限の脅しを掛けるのだ。 我々夫婦を大丈夫かいなといった目つきで
眺めるのである。


山腹に付けられた細い道が見えます

確かにあまり歩きやすい道ではなくて、山道に入って最初の数百mは慎重に歩いた。急な山腹に
付けられた細くて草に覆われがちな処で、下りになると歩きやすい道となる。最後は熱湯が噴出す
処の上に出る。そこから河原に降りられる。


この上に降りて来る この左側から降りる


熱湯がポコポコと噴出している 直径15cmほど

現在は塔の様な形のものは無いらしく、噴泉群と言うほど数も見られないが危険だから侵入禁止
という表示があったから、そちらの方にあるのかも知れない。下って来て河原に降りる前に、戻る様に
して新しく踏み倒された草道を進むと、上の方に蒸気が上がっているのが見える。近いみたいだが、
登るのが面倒なので、そちらへは行かなかった。



河原へ降りて食事をし、ぼちゃぼちゃと少し歩いたり足湯をしたりとゆっくりと過ごした。噴泉のそば
では、足を入れる時に注意しないとヤケドしそうになる。熱湯には色が付いてないので、川の水と
混じり合っているかどうかが判らず、熱くて飛び上がることがある。



戻りは一度通った道ということで楽な気分で歩けた。山道を出て露天の温泉の横に来たのでカミ
 さんと覗き込んだら、例の丸坊主のおっさんが立ち上がったところで目があってしまったのだ。いったい
このおっさん、一日何をしているのだろう。

長倉山のハライ谷には、ジャンボタクシーか何処かのホテルか判らなかったが、マイコロバスが
下山して来る人達を待っている様子だった。今日は晴天でなかなかの登山日和だった。

2万5千分の1地図 「新岩間温泉」 距離は片道4.9kmとあった。
我々夫婦は、ゆっくり慎重に歩いて、片道2時間程掛かる。
(’08年 9月 12日)
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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」