福井の小さな山歩記


カミさんと三つ谷から赤兎山・杉峠

カミさんの右足指も大丈夫みたいだし、少しばかり長距離を歩いてみようということになった。長距
離と云っても我々にとっての長距離だからたいしたことではないのだが。

赤兎山を、まだ三つ谷側からは登っていない。別に300円の入山料が惜しい訳ではなくて、越前
禅定道だから歩いてみなくてはと思っていた。それに赤兎から杉峠までの尾根も歩いていないので
ついでに周回することになったのだ。

車を杉峠の登り口への分岐点に置いて、我々としては珍しく早い6時5分前から西俣谷川沿いの
林道と云うのか作業道を歩き出した。重機や資材の置かれた終点の様な処までは約1時間だった。
そこで沢を渉り、立派な標柱の処を7時に通過、急に雰囲気のいい山登りという感じになった。


山道の始まり


川上御前社跡 上の写真の処から15分程


素敵なブナ林

小原峠には8時10分着、先着1人が休憩中。その人が赤兎へ向かってすぐに3人の方々が小原側
から登って来た。その内の1人は、先ほどコンビニでたまたま一緒になった人だった。我々が赤兎山へ
登りだすと、ガスが掛かってきた。頂上9時、そこで先ほどの1人で登られた方と別れて先へ。以後車
に戻るまで誰とも会わなかった。


静かな赤池湿地 花も少なく

赤池湿地にも、もうまとまったニッコウキスゲは見られず、避難小屋を過ぎた処の急な斜面に少し
 まとまって咲いていたくらいだ。小屋で15分ばかり休憩して9時35分に小屋を後にする。 ルンルンな
尾根歩きだと思ったら、すぐにこんな処を降りるのかということになった。思わず地図を出して確認した
くらいなのだ。道は一本なのでそこを下り登り返す。尾根歩きらしくなる。


暫く歩いて振り返ると小屋が見えた。 激下りの道も見える。

 この尾根は左右の見晴らしが無い。この時期のせいなのか。でも大きなブナがずっとあって、炎天下
 を歩くことが少ない。それにずっと下りが続き、このまま下まで降りてしまうのではと心配になるくらいだ。


上下の写真:こんな尾根道を歩く


この道はまた、休憩する様な場所が全く無い。ちょっとしたピークで空が開けた処で、道に座って冷
たいビールを飲んだ。最初の喉越しが最高だ。今日は細かい虫は気にならなかったが、よく蜂につき
まとわれて数箇所刺されてしまった。

それからは小さいアップダウンがあって、午後1時に杉峠に到着。 ここは六本檜から歩いたことが
あるし、三つ谷から往復もしているので安心した気分になる。見慣れた風景だ。水場はちょろちょろと
云うものだったが、大丈夫みたいだ。


杉峠にて

この峠道は昨年の10月に歩いているのだが、今日は足も多少は痛むし、ここまで10数km程歩い
て疲れているので、なかなか歩きにくく感じた下りだった。前回1時間35分で下ったと書いてあるが
今回2時間以上をかけてゆっくり降りた。3時半近くに車に戻る事が出来た。

2万5千分の1地図 「加賀市ノ瀬」「願教寺山」
(’08年 7月 22日)

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今回GPSの軌跡は、データが一杯だとかで、赤兎山以前がすっぱりとありませんでした。今回の
ルートはすべて2万5千分の1の地図上に記載がありますので、軌跡の必要もありませんが、折角
ですので我々の記念に載せます。
002地点は作業現場から沢を渉るところ。003地点は冷たいビールを飲んだ処です。

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」