福井の小さな山歩記


折戸谷林道から葦谷山

敦賀の野坂岳から三国山・赤坂山に至る尾根の上に、峠道の様にU字型に掘れた道があると
云うので一度歩いてみたいと思っていた。それに2005年の11月に庄部谷山を歩いたとき、ぼけっと
して間違えた尾根が歩き易そうだったのが印象に残っていて、今回まとめて歩くことになった。また
葦谷山へは2005年4月に山集落から登っていて、その先の尾根を歩いてみたかったのだ。


送電線の巡視路ここから登る

折戸谷林道の終点の手前の、送電線巡視路の登り口には大きな駐車スペースが造られていて
三国山の登山口にもなっている。 反対側に登る巡視路は林道を少し戻って沢を渡る橋で始まる。
急な斜面にじぐざぐに道が付けられ、つい最近草を刈った跡があり歩き易い。


尾根歩きの始まり

002地点は鉄塔、尾根に載った処も鉄塔あり。そこから尾根歩きが始まる。 何の問題もなく歩き
易い尾根で、ブナなどがあって雰囲気のいい処もある。004から005地点の間は前に歩いた処だが
だいぶ様子が違っている。 以前は11月だったからだろうが、005地点などは広場の様な印象が残
っているが、今回は見通しが利かず磁石で方向を確かめた。


005地点からの尾根


こういう雰囲気の良い処もあります

こちらの尾根も問題なく歩けて、006地点は雰囲気のいい処だ。そこから下り始めると幼木の中で
歩きづらい。開けた処に出ると稜線で、薄い踏み跡が南北に続いているのが確認できた。葦谷山へ
向かうが、ここも歩き易い尾根で、ブナしか名前を知らないが、ブナが多く気持ちよく歩けるところだ。


007地点から葦谷山への尾根の様子


葦谷山の頂上

005地点の頃から遠くで雷が鳴っている様だったが、葦谷山に着いた頃には少し近づいた感じで
暗くなって涼しい風が吹いた。そこでザックの底の雨具を上の方へ入れ換えておいた。 葦谷山は
(866m)三角点が無い、木の札が付けられてないと通り過ぎそうだ。 結局雨は降らなかった。


「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」

2万5千分の1地図 「駄口」


歩き易い尾根です

葦谷山では例によってとろろ蕎麦を食べた。虫もたいしたことは無く、美味しく食べられました。  
 雨も心配なので15分ほどで今来た尾根を引き返す。当然のことながら黙々と歩いて007から009へ。
  009地点の手前は暫く下りが続きくが、その途中からU字型の踏み込まれた道を辿ることになります。
横にもうねうねと道の名残があって、どういう歴史があるのか興味が持たれます。

009地点は広く、西へ源頭の様な巾のある歩けそうな谷が始まっていた。 それから少し登って尾根
を間違えたが、正しいルートとの間も源頭の様な歩きたくなる様な巾のある谷が始まっていて、これが
折戸谷へ繋がっているのかなとも考えました。

正しいルートへ進むとやがて判りにくい下りとなり、鞍部近くになるとまたU字型の道があるみたいでし
たが、そこからの登りは、深いU字型の道が延々と010地点を通り、011地点の近くまで綺麗に残って付
いていたのです。 相当大勢の人が長期間に亘って歩かないとこんな道型は形成されませんから、いつ
の時代に何処の人々が歩いたのだろうかと興味深々となってしまう。


九十九折に続くU字型の道

今日の尾根歩きは011地点までで、その先三国山方面の道の様子は判りませんが、このU字型の道
は何処へ続いていたのだろうか。 011地点からはゆっくりと細心の注意を払って下りたが、012地点の
鉄塔の処では両太ももがこむら返りを起こして休憩。 そこからは長く感じて、車のところとは別の場所へ
降りるのではないかと思ったくらいだ。


やっと私の車が見えて来ました

歩き出して7時間半ほどですが、歩くのが遅いのと休憩も多いので、私の歩いた時間をマックスと思えば
間違いないでしょう。 途中コースの間違えもありますし。 参考までに各到着時間を載せておきます。
@駐車場発7:15、A鉄塔休憩7:50、尾根に載った処休憩8:50、C8:45、D9:05、F10:00
葦谷山食事休憩10:40、H休憩11:55、I休憩13:05、J休憩13:35、@駐車場着14:40  

巡視路を登り始めてからCDEそしてFへ出るまでピンクのリボンが沢山付いています。 歩くのは
 秋が歩き易く紅葉もあっていいでしょう。コースを考える必要がありますが、残雪のときもいいと思います。

(’08年 7月 5日)


こういう処を歩くのが好きです


朝、渉った巡視路の橋から見る折戸谷

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