福井の小さな山歩記


京都北山・叫越から正座峰

国道367の葛川梅ノ木から橋を渡って針畑川に沿って桑原に向かう。南桑原のバス停の橋の処に登り口
の標柱が立っている。そこから2本目の電柱を右に入ると峠道が始まる。すぐ左にあるのは石仏らしい。


この「すぎやだにばし」を渡った処が南桑原バス停

山腹を巻く様にして緩く登る。小さな尾根をじぐざぐに登るところもあるが、ほとんどは山腹を緩く登って行く
優しい道だ。ゆっくりゆっくりなので峠まで50分近く掛かった。峠直前には植林用なのか良い道が下っていた。
峠には石の道しるべがあるのだが 最後の字が判読できない。「右ハくわはら△」「左ハへら△」 なかなか趣の
ある字だと思う。



 
さけび峠の道しるべ

片隅には石仏ではないかと思われるものが積まれているみたいだ。ここで一休みしてから反対側の雲洞谷
の方へ下ってみた。途中にあるというトチの大木のある処まで行って引き返す予定だ。こちら側は大木のある
処までは桑原側より多少歩きづらいが、栃餅谷のトチなどの大木のある処は雰囲気の良い処だった。


比較する物が傍に無いので感じが掴めないが大きな樹だった

数枚写真を撮って引き返したが峠から往復50分位の近いところだった。次に正座峰に向かった。上の方
の自然林の中は気持ちがいい。でも、あっけなく山頂に着いた。登って来た反対側を覗くと薄い踏み後があり
すぐ下まで林道が付けられている様だ。


上の写真:正座峰724.8m三角点      下の写真:山頂直近


峠へ戻って早い昼食としたが、正座峰の往復が50分位だったし、トチの大木への往復も短い時間だった
 ので今日は早く帰ることになりそう。峠で定番のとろろ蕎麦を食べる。今日は熱いお茶を持ってきて正解だ。
大福餅も熱いお茶で美味しくいただいたのだ。

帰りは道しるべに従って平良(へら)へ降りることにする。尾根を越えるまではあまり良い道ではなかった。
尾根の上を歩けばよかったと思ったが遅かった。多分皆さんは尾根の上を歩かれるのだと思う。そうすれば
685m、795mのピークを通ってエボシ岳だって行けそうだ。

平良への道は尾根を越えると広くなってじぐざくとなって下るのだが、あくまで勾配を緩く造ってあるので
距離が長くなる。 今回は忠実に道を歩いたが、小さい尾根を真っ直ぐに下れば短時間で降りられそうだ。
GPSの軌跡は下の方ではめちゃくちゃという感じでよく判らないが、植林用の横道を長々と歩いた様な気
がする。



最後降りたところは正解だったと思うが、それは道路へ出る前に「さけび峠」の壊れた標示の処を通った
からだ。それは私がだらだら歩いてきた道を指している様でもあった。県道へ出て1キロちょっとを針畑川沿い
を涼しい風に吹かれ、時折鹿の鳴き声が聞こえるのどかな南桑原の集落まで歩いた。

(’08年 6月 16日)

ーーー参考までにGPSの軌跡ですーーー
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」

2万5千分の1地図 「久多」


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