福井の小さな山歩記
銀杏峰・親水古道を歩く
日曜日には滅多に山登りはしないのだが、カミさんのご希望もあって銀杏峰のまだ歩いたことのない中島
コースを登ることにした。 このコースは何処をどう通って登って行くのかも知りたかったのだ。国道157号線
の麻那姫湖青少年旅行村を過ぎて、最初のトンネル手前を標識に従って右に林道を上がる。舗装が切れて
から登山口がある。その先に駐車スペースがある。
登山道入り口
杉の枯葉を踏んで歩き易い道が1時間近く続いて、新緑のブナ林が始まる。樹に番号が付けられていて
4番を過ぎてから真っ直ぐな急登が始まり、いっぺんに高度を稼ぐ。やがて水場の標識があって、古い石積
みも見られる。「正仏」とあるので、何か謂われのある処らしい。冷たく美味しい水が飲める。
すぐそこ 古い石積みが見られる
その辺りから緩やかになって銀杏峰へ続く尾根の上を歩くことになる。山頂まではまだだいぶあるが楽な
道だ。山頂の少し手前で若い夫婦が追いついてきた。山頂で話を聞いたら、2時間程で登ってきたと言う。
我々夫婦は3時間半だ。それにこの旦那は昨日石徹白から三ノ峰を往復して来たというから驚きだ。
我々が頂上に着くと全部で8人ほどになった。例によってコンビニのとろろ蕎麦で二人で一本の缶ビール
を飲み、コーヒーを沸かして飲んでいたら、賑やかに10数人の団体さんが到着した。敦賀の山の会の方達
らしい。言わずと知れた花の中高年という感じの賑やかさだ。
我々はすぐに場所を空けて下山とする。下り始めたらおばさんが一人、遅れて辛そうにゆっくり登ってきた。
団体さんのメンバーと思われる。下りもあの若い夫婦が追い抜いて行っただけで、往復ともに静かな歩きを
することが出来た。 天気は曇り空だったが、11時頃から青空も見えたり、時折陽射しもあった。
尾根歩き
下りもゆっくりだが順調に降りて、2時間半ちょっとで駐車場所へ戻った。でもだいぶ脚にきて最後の登山口
の数mの段々がなかなかだった。 こんな調子では明後日カミさんがゴルフでいないから、一人で何処かを歩
こうと思っていたが、家で静かにしていることになりそうだ。
これで銀杏峰はカミさんと三つの登山口から登ったことになる。もうこの山に登ることはないかも知れない。
真っ直ぐな処を下って樹に付けられた番号4番辺りからはホッとする新緑の道だ
≪追加です≫
宝慶寺側から登ってくると座禅草が見られるそうです。もう葉がお化けみたいに大きくなってしまっている
らしいですが、この話題が出て ご夫婦で登られていたおばさんが一句詠んでくれました。
「座禅草 修行終われば はぶりよし」 お判りになりますかね。
ついでに今までに山で詠んだなかでお気に入りの一句も披露してくれました。残念ながら私は後半しか
憶えていないのですが、ショウジョウバカマが群生している山へ登ったときのもので、
「 ・・・・ とうがたっても しょうじょうばかま」 と云うものだったと思います。
このおばさん、なかなかの方だとお見受けしました。
(’08年 6月 8日)
ーーー参考までにGPSの軌跡ですーーー
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」
2万5千分の1地図 「宝慶寺」
軌跡が乱れている所は杉林です。 水場は軌跡が飛び出している先端部です。
GPSによる歩いた片道の距離:4.62km 累積標高差:960m 登りに要した時間(休憩を含む):3時間30分
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登り始めからずっと杉林が続くのでやはり新緑はいいなあと思う
山頂直下の石仏