福井の小さな山歩記


今年初登りは取立山

そろそろ何処かへ登らないと運動不足が極まれりという状況になって来た。 それで6日(日)に取立山に登るグループ
の仲間入りをしようかと考えた。年末の忘年会で顔見知りになった方も何人かいらっしゃるし。しかし、おばさん方は皆さん
何故か体力があるし早いのだ。私は極めて遅い。以前も2回ほど一緒に行って迷惑を掛けてしまった。やっと頂上へ辿り着
いたら、皆さん宴会も終わってそろそろ帰り支度ということもあった。

ある席でどこかのおばさんが、これも歩くのが遅い男性について、一時間も遅れて来る様な人とは一緒に行きたくないと
言っていたのを聞いた。それで私はリーダーの携帯に、留守電だったが一人先に行くと伝えて一時間近く早く登山口に向か
った。国道沿いの駐車場には先着が2台。ゆっくりと準備をして7時半過ぎに国道から雪の中へ足を踏み入れた。


私が山頂に着いたときの状況

だいたいに雪道が出来ていて、マイペースで歩く。途中スキーを履いた年配の方と、鈴を鳴らしながらの比較的若い方が
追いついて来て先に進まれた。 天気は曇り、風は無く見慣れた景色なのでただ黙々と歩く。 立ち止まると静けさを感じる。
雪の時の静けさはいつもとはまた別の様だ。やはり一人で歩くのは正解だった。

10時10分に山頂に着いた。先ほどのお二人だけだ。でも途中若い人が二人、スキーで降りて行かれた。 周囲はガスに
覆われて白山は勿論のこと ほとんど何も見えない。先ほどの若い人は深く掘られてあった穴で晴れるのを待つらしい。年配
の方は早速ガスバーナーを取り出している。私は窪みに座って、熱い白湯で大福を食べた。


おじさんおばさんばっかし

次々と到着する人が増えて、山頂は賑やかになってきた。すぐ傍で宴会を始めたグループがいて賑やかというよりうるさい
という感じなのだ。団体が着くたびに立ち上がって見るのだが、なかなか我がグループは到着しない。1時間10分程待って
ついたのだが、なんと11人と他を圧倒する賑やかさでやって来たのである。

すぐにテーブルを造って宴会の準備。こういう時には、おばさん方が凄く多種大量の食材をザックに詰めてこられるのには
驚かされる。デカイ鍋も誰が持ってきたのか、それに溢れんばかりに食材が放りかまれる。バーナーの上で不安定に揺れる
大鍋にハラハラするのだ。大量のベーコンにも驚かされたが、漬物、煮物、菓子パン、おにぎりなどなど。締めはでかいバー
ムクーヘンでコーヒーを飲んだ。私はお腹が一杯になって、皆さんよく食べるのに感心する。 よくしゃべる人もいたのだが。

 

 周囲は少しは明るくなったが白山は全く姿を見せることはなかった。気が付くと山頂には我々とあと二人だけとなっていた。
撤収である。賑やかだったのは山頂だけではなかった。何人かのおばさん方はお尻で滑べりまくって、嬌声が取立山の斜面
にこだまして響き渡っていたのである。


山頂を後に下山

* * * * * * * *

今回とても心残りのことがあった。山頂で一人の若い女性からデジカメのジャッターを押すことを頼まれた。しかし、あとで
思い返してみると、キチンと押したのか不安になった。ピントを合わせただけでシャッターを押したと勘違いをしてしまったらし
いのだ。そうだとしたら、折角の思い出の写真が撮れてなくて、ほんとうに申し訳なく思う。

 (’08年 1月 6日)
2万5千分の1地図 「北谷」
今回登りは休憩を入れて2時間35分、下り1時間20分
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---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」

国道から頂上までは直線距離で2.5km弱、天気が良ければ誰でも雪山を楽しめる山です。


お腹も膨れて周囲も静かになりました