福井の小さな山歩記
里山歩き 越前自然歩道を少し
あまり天気が良いので何処か歩かねばと思うのだが、雪山歩きの準備はしていないので、以前から確かめてみたいと
思っていた越前自然歩道の安田町から、尾根上の舗装された林道までの間を辿ってみようと考えた。 越前自然歩道は
福井市の運動公園から久喜津橋を渡り、安田町から尾根に取り付き、林道の走る尾根を西へ辿り、大芝山手前から上
一光町に下る。神社の横から国見岳へ向かって登り、上の方で二枚田幹線林道へ出る。 国見岳手前で左へ入り、長者
屋敷跡を経て鮎川へ下る。そこから鷹巣の浜住までの遊歩道だ。
昔は久喜津橋を渡った清水町側と安田町集落の入り口に案内板が立っていた。今から27・8年も前のことだが、子供を
連れて安田町から登ったのだが、今日歩いてみて、その道は自然歩道ではなかったみたいだ。今日も登りは違う道を登っ
てしまったのだが、それでこの辺りの様子がだいたい判った。
車を「福井市聖苑」入り口のスポーツ公園駐車場に置いて、安田町へ歩き出した。
昔この神社の前に越前自然歩道の案内板が立っていた。昔も此処を入っていって間違えたのだが、今日も此処を入って
しまった。本当は前に見える家の向こう側の道なのだ。写真の左端に蔵みたいな白い屋根が見えているが、その建物と
緑の潅木の間の細い道を行くとすぐに向こうの道に出られる。
で、今日は見えている自動車の横を通って集落の中を行くと、間もなく林道になる。沢伝いに行くと道があやふやになる
ので、戻って右の小さい尾根の踏み跡を登った。沢から離れて広い斜面になると道は不明となり、潅木に掴まりながら
急な斜面を登ると、地図004地点の炭焼き釜跡みたいな処があって、そこからすぐに広い道に出る。この道は、今年の
3月28日に歩いた「ミルキングコース+α」で北堀町へ下った道のさらに上の方の部分だ。
快適な道となったので間もなく舗装された西部林道4号線へ出る。 向かい側は建物のコンクリの基礎部分だけがある
整備された公園みたいな処だ。ちょうど12時になっていたので、50m程先で休憩とした。
そこから500m程行くと右側に廃車があり、その向かいが安田町への降り口だ。別に標識は無い。
最初は道路とやや平行に緩く下るが、007地点から尾根に入る。先程休憩した近くからも降りられることに
なっているのだが、降り口が判らなかった。想像だが、西部林道が出来る前は、004地点から登って来た道
が007地点まで繋がっていたのではないかと思われる。
最初は平坦な尾根道に入ると、すぐに左側に思いがけず地蔵菩薩があって嬉しくなる。
道は広く歩き易いが多少草も生えていた。今はそれも枯れて歩くのにあまり支障はない。008地点には地面に
に突き刺された部分が朽ちて立てかけられた標柱があった。越前自然歩道の証だ。
一本の標柱の両側を写しました。
だんだん下の方へ降りて来ると倒木などで歩きにくい処が何箇所かあります。
やがて緩やかで歩き易いところへ来ると、また地蔵菩薩がありました。
あとは楽に下って安田町の集落の中へ出る。左の道が越前自然歩道、手前はすぐに県道に出る。
そして駐車場まで戻って今日の里山歩きは終わった。ゆっくり歩いて休憩を入れて3時間ほどでしたが自然歩道
を確かめることが出来たので満足しました。 しかし、西部林道へ出てから上一光町までのざっと5.5km程はすべ
て舗装道路となっている様なので、今度は上一光町から国見岳の山頂手前を通って鮎川まで歩いてみようと思う。
立派な舗装道路が多くては自然歩道と呼ぶには相応しくないので、この自然歩道も造りっぱなしで歩く人も少なく
廃道化しているのだろうか。
(’07年 12月 26日)
2万5千分の1地図 「福井」
歩いた距離(GPSの値)4.95km、掛かった時間約3時間(休憩を含む)
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---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」
GPSの登りの軌跡は、横にズレていたり途切れていたりとぐちゃぐちゃで使い物にならないが、自然歩道を
下った軌跡は概ねうまく録れた。地図で安田町の鳥居の上へ登る道を行けば良かったのにと思ったのだが
昔子供を連れて登った時は この道を使ったのではないか、子供二人を連れてそんなに急斜面を藪漕ぎした
とは思えないので。
今日歩いた尾根
今日の白山 橋の上から