還暦つれづれ草


韓国で孫に会って来ました・その2

韓国での食事 その1で東大門市場の食堂街で昼食に魚の定食を食べた話を書きましたが、まずはその写真です。


左はサバ 右はイシモチ

小さな店でしたが、お客は皆さんこの定食のようでした。とても美味しくて、これで1万ウオン、1人600円です。キムチ
などもみないい味でした。昼時で周辺のお店もみな忙しそうで、問屋街で働く人への出前らしく、金属のお盆にこの類の
物を載せ、数段重ねにして頭の上にのせて運ぶ姿が見られました。韓国のおばさん方は皆逞しそうです。

実はこの日、東大門市場へ行く前に、アパートの近くの食堂へ、朝食としてクッパ(日本の雑炊の様なもの)を食べに
行ったのです。チャングムでもクッパを一つくれ、という場面がありましたが、皆さん朝食によく食べられるそうです。昼食時
にも食べに来るそうですが、ここはクッパの専門店みたいでした。

残念ながら下の写真は半分ほど食べてからのものです。一人540円ほどです。



金属の器には黄身の生々しいの目玉焼きが入っていました。それをクッパに入れてかき混ぜて食べるそうです。一番左の
白いお皿は豚肉です。さっぱりとした味でした。私は暑くなって顔から汗が流れました。

さて晩飯ですが、息子の知人の日本語の出来る韓国の女性に、一般的な人達の食べに行く処へ案内して貰うことになり
ました。いろいろな一品料理をつまみながらお酒を飲む処をと思ったのですが、韓国では先に食事をしてお腹を膨らませ、そ
れからお酒を飲む処へ行くのが昔からの習慣だとのことです。勿論食事をしながらお酒を飲むのも自由ですし、普通はその
ようにしているのではないかと思います。ただ、日本みたいに、いろいろな酒の肴を一品づつ注文してゆっくり酒を楽しむとい
う処は見かけないとのこと。

最初に行った食事処で食べたものは下の写真です。真ん中の大きな皿は蒸豚(ポッサム)で、油の少ない物を注文しました。



蒸豚の左上の葉っぱに豚を載せ、紅い味噌やキムチなどと共に包んで食べます。皆さんよくご存知の食べ方です。ご飯は
私は食べませんでしたが、紅い色をしていました。お酒は左隅の緑色の瓶です。こちらではほとんどこの種の物を出している
様です。この他に辛いチゲ(小さい鍋のような)が一つ付きます。これで3万ウオン、一人900円ほどです。そんなに辛いもの
はなくて、美味しく食べられました。
最初はとても空いていたのですが、我々が終わって出るときは満員に近い状況でした。手頃なところなのだと思います。

一応お腹が膨れたところで、次はお酒が中心のところです。民族酒場というのかどうかは判りませんでしたが、2階にあって
静かで薄暗いところです。お酒は白い濁り酒・マッコリにしました。まあ、どぶろくの様なものですかね。つまみは悩みましたが
どんぐりと云うのがあり、それと海鮮ちぢみを注文しました。


左下隅の黒い物はワカメたっぷりの汁物でしたが、最初に出たので すぐ空に

真ん中の瓶がマッコリで、なみなみと入っていて柄杓で注ぎます。最初マッコリとポプコーンの様な物とワカメたっぷりの汁物が
出されました。何も知らない私などは、ポプコーンの様なヤツがドングリを破裂させた物かとばかり思っていたのでした。ドングリは
左の大皿のコンニャクを薄く切った様な形で、食感は味の無い水羊羹みたいです。それを野菜と和えたような料理です。最後に海
鮮チヂミが来ました。これは温かくて美味しいものでした。 水羊羹は福井ではお正月前後によく食べられます。
マッコリは冷たくて飲みやすく、私はもっぱらポプコーンを摘んでマッコリを飲んでいました。マッコリは、ひと瓶5000ウオンです。
600円ほど。それを含めて全部で1万7000ウオン、約2000円です。これでずいぶん長居をしました。

以上は12月3日(月)の一日に食べたものです。4日は朝はドーナッツ屋で軽く。バスに乗って出掛け、三清洞、仁寺洞をぶらつ
いて、仁寺洞の横道のごちゃごちゃした飲食街の中で昼食を摂りました。伝統的韓定食一人8000ウオンと入り口に表示されて
いたので、ここにしようと云うことになったのでした。 息子と3人でオンドルの効いた個室です。店のおばさんは定食以外にも何か
注文を取りたい様子です。それでお酒とチヂミの盛り合わせを追加注文しました。



真ん中の大皿がチヂミの盛り合わせです。ひき肉を包んだもの、白身の魚、野菜、牡蠣と4種類のチヂミ
で、どれも美味しかったのですが、私は牡蠣のチヂミが特に美味しかったですね。子皿は14・5種類もあって
何種類ものキムチ、サバと大根を煮た物、味付けされた蒸豚、豆腐、アサリや海藻などなど。汁物はワカメの
薄い味噌汁の様なものです。
チヂミは2万ウオン、定食8000ウオンX 3、それにお酒1本、締めて49000ウオンです。1人2000円弱
といったところです。

以上が、今回の外食のすべてです。 韓国の人達が利用するごく一般的な食堂などで ごく一般的な料理を
 食べることが出来てとても満足しています。毎回常にキムチが出てきますが、好きなら別ですが、無理して沢山
食べることはないと思いました。 翌朝早朝に帰るという4日の晩は、福井のおろし蕎麦があれば、あとは何も
要らないという気持ちでした。
こちらの細くて重い金属の箸はちょっと使いづらいものがありました。慣れればいいのでしょうが。何回かコー
ヒーのチェーン店に入りましたが、食事に較べると高価格です。あまり一般向きではないのかも知れません。

(’07年 12月 7日)

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