福井の小さな山歩記


早稲谷林道を歩く

早稲谷林道は、中竜鉱山跡手前の下大納から早稲谷沿いに上って、笹生川側の伊勢峠近くへ降りる林道だ。今日は
この林道を少し歩いて尾根を越える処まで行って、あわよくばそこから岩谷山へ歩き、早く下山して九頭竜湖周辺の紅葉
を見ようという計画だ。

下大納から林道へ入り、1.5km程行くと夫婦池への林道入り口がある。 ロープが張ってあり一般車両進入禁止となっ
ている。ロープの前に車が1台停まっていた。その前を過ぎて狭い林道を数百メートル進んだら、何とこちらにも同じロープ
が張ってあり一般車両進入禁止とあるのだ。ロープはすぐに外せそうなのだが、道が荒れているのかも知れないし 私の
車は凸凹道は走るのが大変なので、指示に従って車をロープの手前に置いて歩くことにした。こうなると林道を2時間以上
も歩くことになりそうなので、岩谷山は難しいかもしれない。


ロープのゲートからはこの様な道が続く


ロープから暫くは、枯れ葉が積もった歩き易い道で、葉を落とした樹木が良い雰囲気を醸し出している。見上げると紅葉
した山が望めるし、なかなか気持ちのいい林道歩きとなった。車で走るのには何の問題も無い様子だった。1時間歩いて
約半分、道は谷を離れて上がって行く。だんだんとススキや雑草が両側から道へかぶさるが、道の中央部分にも雑草が
ときには背の高さほども伸びている。

今日はカミさんと一緒なのだが、ロープのおかげでぶつぶつ言っている。こういうだらだらした道は嫌なのだそうで、後ろ
からだいぶ離れて歩いている。2時間近くなって尾根を越える処が見えて来た。一応峠と呼ぶことにするが峠着は11時半
を過ぎるみたいだ。峠手前は岩が二箇所で道を塞いでいる。私はカミさんより少し先に峠へ着いて尾根への取り付きはと
見回したが難しそうだ。 反対側へも回っても見たが近くには取り付く処は無さそうだ。 それでここで食事をして戻ることに
した。温かい味噌汁などでおにぎりを食べてゆっくりした。


削れている処が林道が尾根を越える処 ぐるっと右の山腹を行くのでまだまだ遠い


無造作に掘り取られた尾根 向こう側は笹生側

ここは標高が1185mほどもあり2時間10分も掛かったのだから山登りのようなものだ。でも折角だから尾根への取り
付きを探そうと、斜面を見ながらゆっくりと歩いたらすぐに見つかって、ちょっとだけ登ってみて確かめることが出来た。カミ
さんは一人で岩谷山まで行ってきたらとは言うのだが、往復にどのくらいの時間が掛かるか判らないのに カミさんを一人
林道に待たせておくわけにもいかない。


紅葉


下りは紅葉の写真を撮りながら力を抜いて歩いた。夫婦池への林道入り口には来た時とは別の車が停まっていた。カミ
さんには夫婦池の方が良かっただろう。 九頭竜湖の方へ行くのも面倒になって、九頭竜道の駅でたまたま車に積んで
あったカップラーメンを食べ、コーヒーを飲んだりして休んだ。この時期 道の駅は県外車や観光バスで賑わっていて恐竜
が大口を開けて吠えるのに驚いて大泣きをする子供もいた。


陽が低くなってきました

 (’07年 11月 8日)
2万5千分の1地図 「中竜鉱山」「越前朝日」
林道が尾根を越える処の標高 約1185m、岩谷山1256.1m
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---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」
「道に大岩」の字の下の、下側に出ている軌跡は、取り付き易い斜面を登って尾根上に上がれることを
確かめたものです。



尾根を越える処から北を