福井の小さな山歩記


須後から小野村割岳

3時間近く掛かって芦生の駐車場に着いた。入林届けを記入していたらパトカーがやって来て、地蔵峠から入った男性が
行方不明になっているのだとか。もし何か判ったら連絡してくれとのことだった。地蔵峠からの入山は禁止されているそうだ。


灰野の辺りにトロッコがいた。 帰りには京大演習林事務所の前に戻っていた。

8時30分に歩き出してトロッコ道へ入る。灰野そして赤崎谷へ。今日は山歩きベテランのご夫婦と一緒で、難しい処へ来る
と旦那が地図を見て的確な方向を示してくれるのだ。そして赤崎中尾根の取り付き地点もすぐに判った。


巨大な芦生杉は沢山あったが一番大きいやつを見落としたかも知れない

急登だがだいぶ歩く人がいる様子で順調に登って、小野村割岳から西へ伸びる尾根までの3分の1位でなだらかな登りと
なり、やがて大きな芦生杉が現れだす。巨大な杉を幾つも見ながら写真を撮ったりして歩いていると、11時に目指す尾根に
載った。832mピークの350m程東だ。 そこで、帰りの距離も長いので、12時になるまで小野村割岳へ向かって歩くことに
なった。この尾根は多少のアップダウンはあるがとても歩き易く、それに所々に巨木もあっていい。


山歩きベテランご夫婦  小野村割岳山頂にて

広河原への標識がある処で11時35分、ここは峠らしい。折角だから頂上まで行こうと言う事になり12時に頂上に到着。
この間は頂上の様なピークが2・3あってまだかまだかという感じだった。頂上には沢を登ったという二人の方がいた。ちょっと
頂上手前の気持ちの良い処で食事をしたが、奥さんの用意してくれた鍋が美味しかった。


小野村割岳のほんの少し手前で食事をした

12時45分頃に帰途につく。午後4時前には車に戻りたいとただひたすら尾根を歩く。832mピーク、大きな倒木、840m
ピークと無難に辿って佐々里峠分岐に着く。一生懸命に歩いていると写真を撮るのを忘れてしまう。


832mのピークを超して西へ向かうと大きな倒木がある これに出会うと方向は正しい

佐々里峠への分岐から大段谷山分岐までは手入れのされた雰囲気の良い道だった。古道なのだろう。道を灰野へとると
昔の水飲み場や生木から木の板を削り取った跡が残っている。そして、芦生古道復活と云う表示のある分岐へ着く。


佐々里峠への分岐から大段谷山分岐の間は良い道だ。

地図で見るとここから須後へのルートは三角形になる。三角形の二辺の和は他の一辺より長いのだから芦生古道を通った
方が灰野へ降りるより近いと考えた。それに古道と云うのが気になった。U字型の古道の名残が見られるだろう。ハイキング
には適さないとあった。
 ところが、U字型の道など全然無い唯の尾根だ。 まあこの辺りの尾根上は何処でも歩き易いので問題なく歩けたのだが。
で、最後尾根から須後へ降りるときに、ハイキングには適さないと云う意味が判ったのだ。凄い急斜面を木に掴まりながら
だいぶ時間が掛かってトロッコ道へ出た。 トロッコ道が始まる橋のすぐ傍に降り立ったのだが、最後の最後でずり落ちて泥
だらけになってしまった。 午後4時15分になっていた。 登り下りとも3時間半掛かったことになる。

福井へまた3時間のドライブ。トロッコ道を歩き、大芦生杉を見て、小野村割岳の頂上を踏み、そして芦生古道?を歩けた
のだから充実した一日だったと言えよう。

 (’07年 10月 29日)
2万5千分の1地図 「中」「久多」
小野村割岳(931.7m)
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---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」