福井の小さな山歩記


カミさんと 京都北山 鎌倉山から峰床山

坊村から武奈ケ岳等の登山口とは反対側、国道から橋を渡ってすぐの処に登山口がある。鎌倉山ハイキングコースの
案内が立っている。市立葛川少年自然の家の利用者がよく使うコースなのだろう。 鎌倉山までピンクの幅広のテープが
見られ、それには「家」と書かれていた。


登山口は坊村の安曇川に架かる橋を渡って右へすぐ 左は少年自然の家

尾根道コースを進むとすぐに階段状の急登が始まる。林道を横切ってしばらく登ると緩やかな尾根道となる。歩きだして
 50分程でブナ平に着く。 大勢が休める広い処だ。その先も緩やかな道が続き、鎌倉山までの手前30分くらいからは登り
となる。鎌倉山までは途中休憩を入れて1時間35分ほどで到着した。

ところで「山と高原地図・京都北山」には、この間は2時間20分とあり、峰床山までは5時間を要することになっている。
距離からしておかしいと思っていたが、これで安心した。歩き出した時間が遅いので、ほんとにこんなに時間が掛かったら、
峰床山手前のオグロ坂峠から八丁平へ降りることも考えたのだ。 もっともカミさんは行け行けどんどんという感じだったが。


鎌倉山の山頂

鎌倉山山頂は広くて気持ちの良い処で、大勢の団体が休むのにちょうど良い場所だ。ここで大休止。ここからオグロ坂峠
の尾根歩きは、多少のアップダウンがあるが、私としては今日は来て良かったと思わせてくれた素敵な雰囲気の処だった。
まあシニア向きの優しい風景と云うのか、京都北山らしい景色なのかなと思う。茸はどうかと目を凝らしていたのだが、まだ
早いのかそれはさっぱりだった。迷いそうな場所にはリボンやテープが沢山付けられていて、迷うことはない。


周囲の雰囲気もいいですね

オグロ坂峠には祠があり水場もある。京都と小浜を結んだ最短距離の小浜街道の峠だとのことだ。という事は2005年7月
に歩いた経ヶ岳へ登った道、あのお茶屋跡のある道を通ってやって来る道なのだ。


オグロ坂峠

峰床山までは休憩を除けばゆっくり歩いても3時間で着く。展望は一方向しかなくて、それも特徴のある山が見えないので
写真も撮れない。まあ誰もいないし静かな山頂だ。まずビールを半分づつ飲んで、今日は蕎麦はやめて温かい豚汁で「助六」
を食べた。これからは暖かいものが欲しくなる。


峰床山の山頂 左手前の草を真ん中にして広場となっている

クラガリ谷は少し下ると広くて平坦な処をたんたんと歩く。八丁平の分岐から左周りの道へ。 高層湿原と云っても周りを歩く
だけでは何も判らない。そこでちょっと踏み込んでみたら、すぐにネットが張ってあり足元はグズグズで間違いなく湿原だった。

八丁平を離れ中村乗越へ、そこからは杉の植林の急斜面をジグザクに20分ほど下って沢へ降りる。写真は全然駄目だった
がなかなか雰囲気の良い沢だ。沢沿いに25分ほどで林道終点に出る。 よく手入れのされた杉林と沢を覗きながら林道を25
分ばかりで、安曇川の手前で左へ入る。沢を渡り安曇川沿いに国道側を全く歩かずに少年自然の家に達することが出来た。

 ゆっくり歩いたし休憩も多かったが7時間弱で車に戻ることが出来た。途中誰にも会わなかったが、最後の林道で赤いザック
を背負ってゆっくり歩いていたおばあさん?を追い越した。沢を降りきる辺りで後姿が見えたので山へ登ってきたのだろうか。

 (’07年 10月 16日)
2万5千分の1地図 「花背」「久多」
鎌倉山(950.5m)、峰床山(970.0m)
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---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」

私のGPSは狭い谷では軌跡が上手く録れません。大きな杉の密生した下でも駄目な場合があります。
旗印の横の字を小さく表示出来るといいのですが、旗印と字が離れすぎているのも気になります。



千年杉と名付けられている杉  千年も経っている訳ではないのだろう


着いた着いた!と記念写真