福井の小さな山歩記


カミさんと 美濃平家岳

昨日のこと、明日は良い天気なので何処かへ登ろうとカミさんが言う。そこでカミさんがまだ登ったことのない平家岳
はどうかと云うことになる。しかし、私は2回も登っているので、美濃平家岳(1450m)でもと思い、平家岳と美濃平家岳
の分岐点に達した時間によって、どちらに登るかを決めることにして出掛けたのだ。

 朝の内は少し雲が多かったが涼しくて気持ちがいい。歩き出したら車が2台やって来て、駐車場には計5台になった。
以前来たときにあった鉄の橋は無くなっていて、車で其処までは入れたのだがもうずっと手前から歩くようになっていた。
順調に歩いて巡視路が合流する地点まで1時間、美濃平家岳との分岐まで2時間半だ。まだ10時半だったので美濃平
家岳へ向かうことに決定。


美濃平家への分岐点から眺める美濃平家岳   右の2本の鉄塔を通ってから
一旦下る。それから中腹の鉄塔へ登り、次に1413mピークの鉄塔へ、同じ山の
様に見えるが、右よりの少し高い部分が美濃平家岳

最初の鉄塔の前後が少し気をつけて歩く感じだったが、それからは何の問題もなく歩きよい道だ。2番目の鉄塔で高級
ジャムパンを食べたりして休憩したが展望が良い。分岐する手前の尾根に6・7人のグループがやって来て立ち止まって
いるのが見えた。向こうからこちらも見えたはずだ。

そこから一旦電力会社の立派な作業小屋がある処に下り、30分ばかりの登りで汗をかくと、途中鉄塔を一つ通過し
平家岳が望める1413mの鉄塔のあるピークに登り着く。ここは広くて快適な場所で、すぐ先には美濃平家岳がある。
展望を楽しみながら痩せ尾根から美濃平家の西を巻く様に行くと、突然沢山のリボンの付けられた急斜面の登り口が
あった。笹を掴みながら這い上がる。360度の展望を期待しながら頂上に着くと、そこは潅木と笹藪に囲まれた展望
の全くない狭い処だった。


美濃平家岳(1450m)山頂  美濃の字は赤い字で小さく書かれている

ちょっと拍子抜けがした。12時15分だったが蝿が多くて落ち着かないので、食事は1413mの広い処で摂ることに
してすぐに引き返した。雲は無くなって快晴に近い状態で微風、背中に当たる陽射しが暖かく感じられ、最高に気持ち
 の良いひとときを過ごすことが出来た。どっしりとした御岳が薄蒼く望める。今年はあんな所にも登ったのだなと想った。


広い1413mのピーク 左の地べたに座って食事をした 後ろは美濃平家岳の山頂部

今日はとろろ蕎麦が売り切れでざる蕎麦で冷たいビールを飲んだ。なかなか美味く作られているなと感心する。山の
上で火も使わずに蕎麦を食べられるのは、蕎麦好きにとっては嬉しい。ミカンも食べて秋を感じた。花はリンドウだけの
ようだが、うるしなどが紅葉して、景色もだんだん秋らしくなっているようだった。

帰りも急がず坦々と歩く。全体的に歩き易い道で、膝や太ももにも痛みがはしることは無かった。でも、ゆっくりなので
車に辿り着いたのは16時半になってしまっていて、我々の車だけが残っていた。長丁場だったが往復しても途中誰にも
会うことのない静かな山歩きだった。

 (’07年 10月 6日)
2万5千分の1地図 「平家岳」
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---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」

前半の軌跡は省略です。大きな平家岳の字の上端の高さを右に引いた辺りが分岐点です。




4時間ほど歩いて着いたのが藪の中とは