福井の小さな山歩記


宇津尾谷の林道と巡視路を歩く

いつも履いている登山靴が傷んできた。加水分解とかで、その内に底ガバッと剥がれることになるのだそうな。そう
なったら応急処置としてテープでぐるぐる巻きにするので、テープを持ち歩く必要があると云う。まだ当分大丈夫とは思う
が、里山歩きなどには軽くて安い靴で歩くことにして、4800円で買ってきた。それで履き心地を試しに林道と送電線の
巡視路を歩くことにしたのだ。

宇津尾の集落から谷沿いの道に入ると、700mほど
で鎖のゲートがある。その前に2台くらいは停められる
ので、そこへ車を置いた。今回は巡視路を周ってここ
へ戻るので、鎖を外す必要は無い。

歩き出すと所々に落石が道の真ん中にあったりする。
700mほど歩くと、右側にきれいな堰堤があり左には
斜面を登る道がある。

どんどん歩いて行くと、50分程で大きな看板が建って
いる。誰に見せるための看板なのだろうか。一般の人
が通るなら、最初の鎖のゲートは必要無いのでは。


          見る人がいない大看板

看板のすぐ先右側に道が分岐していて、入り口には
鎖が掛けられている。
曲がらずに進むと道は沢から離れて山肌に沿って登っ
て行くが、登り始めの処に鎖のゲートがある。

そこからは北側が眺められる様になり、少しづつ高度
を上げて行く。西側の尾根上に船ケ洞山が見える。
林道が山頂のすぐ下を通っている。今歩いている道を
どんどん行けば、船ケ洞山へ行けるはずなのだ。

やがて目の前に送電線の鉄塔が見えてきて尾根の上
に載る。巡視路の入り口はすぐに見つかる。ほんとは
もう少し林道を先へ歩いてみる積もりでいたのだが、
送電線の巡視路はどんな状態かなと入ってみて 歩き
だしたら下る一方で、上り返すのも面倒なので、その
まま巡視路を下ることにした。

巡視路はほぼ歩き易い良い道で、樹林帯の中の道は
特にいい。尾根は下っているので早く歩けて、これなら
やはり林道をもう少し先に進んでみるのだったなと後悔
した。

しかし、ものすごい蜘蛛の巣の連続で、蜘蛛の巣街道
とでも呼ぶのが相応しい。林道へ降りるまで続いたので
ストックの先は、蜘蛛の巣の塊が出来た。

498mの処の鉄塔から林道へ向かって降りるのだが、
すぐに巡視路は北の方へ分岐して下っていった。この
九十九折の道は、車で資材を運んだ名残の道みたいで
それらしい跡も残っていたが、下の方は草ぼうぼうで、
たまには人が通るのかなという様な状態だった。

この下りはなかなか長く、40分近く掛かったように思う。
ここから上がらなくて良かった。上から見下ろすと堰堤が
綺麗だった。
歩き出して戻るまで、おおよそ4時間、靴も調子よく、いい
運動になった。





「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て
同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものであ
る。(承認番号 平17総使、第657号) 」


 
集落から間もなくで鎖が掛かっている                            船ケ洞山も林道で行ける

 
左右両方とも尾根上の送電線巡視路


尾根から降りてくると もう少しで林道という処でこの堰堤が見えてくる

 (’07年 9月 27日)
2万5千分の1地図 「板取」
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