福井の小さな山歩記
虎子山・国見岳(滋賀岐阜県境)
無料で貰えて自分で取り付けたETCは問題なく作動してくれた。今日は国見峠から伊吹北尾根を歩く予定で、長浜
ICで降りて365号線から奥伊吹スキー場の看板で左へ、そして国見峠への林道入り口へついたら通行出来ませんの
看板だ。それでも進入したら今度は路上中央に通行止めの看板あり、何しろ狭い道なので工事をしていたら通れそうも
ないので諦めて、少し考えて反対側へ回ることにした。
ところが道が判らなくて大回りをしてしまい、池田山を回って (とても素敵なドライブコースだった)国見峠に着いたの
は10時を過ぎてしまった。それで今回は伊吹北尾根歩きは諦め、峠両側の虎子山(1183.2m)と国見岳(1126m)
を往復することにした。峠の標高は850m程なのでたいした登りではない。歩き出したのは10時半頃になった。
国見峠は歴史ある峠だが、素朴な雰囲気が感じられないのが残念だ。
国見峠の石に刻まれた由来をご紹介しておきます。「国見とは太古の謎を偲ばせる言葉である。この峠道は近江と
美濃を結ぶ歴史の間道であり、塩と絹の道として往来する村人の暮らしの道であった。教如上人をかくまった鉈ケ岩屋
は峠にも近く、落ちのびた武将や子女の哀史は尽きない。また、明治大正期には伊吹の野麦峠でもあったのである。
宮本武蔵が駆け抜けた峠、伴団右エ門の大滝、炭山村跡、さざれ石の伝説もある。峠を下れば寝仏、尻まくり地蔵が、
訪れる人々に歴史の歳月を語りかける。」
虎子山への道は、笹や雑草、小枝に脚や身体を触れながら登る道だ。最初は急登で、すぐに顔面を汗が流れる。
45分ほどで登りらしい登りは終わり、あとはずっと背丈程の笹薮の中を足下の踏み跡を確かめながら進むことになる。
これ程藪がひどいとは予想していなかった。赤いササダニがいたりする。風が通らないので暑い。
1時間15分近く掛かって頂上に着いた。三角点があるだけの狭い処だが、展望はなかなかのものだった。 下りも
一度道を見失ったりしたので1時間近く掛かって峠に戻った。
写真上:虎子山(とらすやま) 山頂 写真下:北東方向 肉眼では真ん中辺りに大きな山が見えた
峠でとろろ蕎麦の昼食とした。峠は風が抜けて気持ちがいい。13時10分頃国見岳へ出発する。虎子山へ登る前
に地元の方とお話をしたが、最近は伊吹山へのバススアーのバスが、ここで登山者を降ろし伊吹山で待つと云うのが
多いらしい。それで道は良いとのことだ。先程歩いた道とは全然違って歩き易い。ただ山頂台地手前の急登は岩がら
みで、そこだけは歩きにくかった。 山頂は三角点も無いし道の途中のふくらみと云った感じの処だ。1時間で着いた。
伊吹山へ続く尾根のいくつかのピークが望めた。また来る機会があったら、今度は伊吹山からここ国見岳を往復しよう
と思う。
国見岳山頂 右国見峠へ 左伊吹山方面へ カメラの後ろ展望あり
右端雲の後ろの伊吹山へ連なる山々 手前隣の大禿山 次が御座峰 うっすらと登山道が見える
ちょうど15時に峠へ戻った。朝から渓流釣りだったという隣に停まっていた車の人が着替えをしていて、その隣の
車の人は朝5時過ぎに伊吹山に向かわれたが、まだ戻っていないという。かれこれ10時間にもなる。車のエンジン
を掛けたら安倍首相辞任のニュースが流れてきた。少し辞めるのが遅かったようだ。
(’07年 9月 12日)
2万5千分の1地図 「美束」
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---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」
国見峠には駐車出来るスペースがありますが、ゲートがあって現在通り抜けは出来ません。