福井の小さな山歩記
カミさんと御嶽山 摩利支天山まで
台風も来るらしいが5日には孫達がやって来て、9日間も滞在することになるので、その前に夏山らしい山に登ろうと
いうことになった。あまり無理をしないとなると歩く速さが遅いので、濁河温泉から登ると剣ケ峰まで行かず摩利支天山
までとした。私は高い山の経験が少なくて高山病の症状が出ることもあるし、下山してから4時間も車を運転して帰らな
ければならない。
濁河温泉の一番奥、登山口の真ん前に車を停めて寝たのだが、寒かったので歩き始めは体調がいまいちという感じ
だ。ゆっくりと歩く。幸いあまり急登はない。細い材木を横に並べた木道と丸い石を敷き詰めた道と木の階段が目立ち、
土の上を歩くのは少ない。「湯の花峠」とか「のぞき岩」とか「お助け水」とかで休憩をとりながら順調に登る。今日は快晴
で涼しい。長袖だ。最初のうち、ストックを持つ手が冷たかった。
森林限界手前の登山道から見る白山
お助け水(水は無い)から暫くで森林限界を越える。白山が見える。これから登る山も鮮やか過ぎるくらいに迫って見え
てくる。途中降りてくる人が富士山が見えますよと言う。やがてコマクサの群落の下を通って飛騨頂上に着く。2800m程
の所だ。早速富士山を探す。うまいこと山と山の間に影絵の様に見えている。
飛騨頂上と五ノ池小屋
富士山
五ノ池小屋から左へ登ると継子岳 その後ろは乗鞍岳 その後ろは槍や穂高と思われる
ここで私より年上らしい爺さんと言葉を交わす。この爺さん、私も欲しかったシンプルなザックをしょって、写真を撮りな
がらゆっくりと登っていた。何でも姫路から来たそうで、濁河温泉で泊まって我々よりも前に登り始めたらしい。初めてで
どのくらいの時間が掛かるかは道しるべの標示頼りという感じだ。 今晩もまた濁河温泉泊まりだと言うので、それなら
旅館に早く帰ってもしょうがないし、せっかくだから剣ケ峰まで行って来たらどうですと勧めた。人事となるといい加減だ。
我々は摩利支天山へ、爺さんは賽の河原へ降りて行った。
摩利支天山 左が山頂
摩利支天山(2959.2m)へは、賽の河原へ降りずに尾根の横に付けられた道を20分ほどで着く。
ゴツゴツとした
溶岩の山だ。若い女性が一人ですたこらとやって来た。歩き方が軽やかだ。この岩山の尾根の上を歩いているやや若い
男の人もいた。で、お腹も空いたので、少し戻って大きな岩の下で風を避けて冷たいビールを飲んだ。左に富士山が見え
ていた。まあ、風は強いが今日は最高の日だろう。ビールが腹にしみわたる感じだった。
三ノ池
ビールを飲んでだいぶゆっくりして下山となった。樹林帯に入るまではさすがに暑い陽射しだった。坦々と下ったが
お助け水の処でコーヒーを沸かしてゆっくりしてまった。最後に仙人滝を見に行って3時半を廻って車へ戻った。 コース
タイムは「山と高原地図・御嶽山」と同じくらいだったが、休憩が多くて長かった。これで我が家の夏のイベントが一つ
終わった気がする。夜8時半頃に家に着いたが、5人目の孫誕生の報せが届いていたのだった。
(’07年 8月 1日)
2万5千分の1地図 「胡桃島」「御嶽山」
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---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」
001地点濁河温泉登山口 駐車場、トイレ、登山口から橋を渡った神社に水場あり
摩利支天山にて