還暦つれづれ草


マメに生きる

小遣いがまだ少々残っているなというときなど、好きな豆を買ってきて瓶に詰める。バターピーナッツやココア
豆(ピーナッツにココア味が付いている)などだ。それらが透明な瓶に一杯詰まっているのを眺めていると、心が
豊かになると云うのか、満ち足りた気分になるのである。
それをコーヒーを飲みながらつまむ。なかなかの気分なのだ。この脂肪分の多いピーナッツなどを食事と食事
の間に摂るのは肥満につながるとかで、あまり良くないそうだが、私の場合そんなに沢山食べるわけではない。



前にも書いたが、食後のお茶で食べているのが甘く煮た金時豆なのだ。1kg298円と安く売っているのを見つ
けたので食べるようになった。最近いろいろと問題が報道されている中国産らしいが、砂糖で煮るだけなので、そう
心配はないだろうと思っている。

もっともっと前に、おのろけ豆についても書いたことがある。もうだいぶ長いこと食べていない。この豆は厚く衣が
付いているので、山に持って行って行動食にしてもいいのかなと思っているのだが、まだ持って行ったことはない。

もう料亭へ行って贅沢な料理を食べたり、レストランで分厚いステーキを食べて幸せな気分になることは無いの
ではと思うが、豆の一杯詰まった瓶を眺めていれば、小さな幸せに浸ることは出来るのである。 だんだん少なくな
ってくると寂しくなってくるのではあるが。

私はマメに生きているのだ。

(’07年 7月 14日)

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