福井の小さな山歩記
カミさんと 大地山 (富山県)
大地山(1167m)は、残雪期に初雪山へ登るときに通過することが多いらしい。ここから初雪山まで1時間半位で
行かないと、日帰りでは難しくなるという。近年大地山に夏道がつけられて、我々みたいな者でも登れるようになった。
好天のはずが雲が多く、おまけに昨日から黄砂が飛んで来ている。今日は珍しく日曜日に登ることになった。登山口
の夢創塾の広場には、私達の車が3台目だったが、歩き出したら4台目がやって来た。
夢創塾の広場からの登山口 案内標識が立っている 見るからに急な登り
登山道は急登で始まる。急登は登り始めで元気のあるうちの方がいいなどと言いながら汗をかきながら登った。50
分程で大きな赤松の処で休憩、ここからは下界を望むことが出来た。次ぎの休憩は、三角点のある鍋倉山(796.2m)
で、ちょうど先行者の2組4人が休憩を終えて先へ登って行くところだった。
急登を50分休憩に良い処 この右側に下界が拡がって見える
鍋倉山の標識は今日新しく木に取り付けられた 見えている標識は古い物で真ん中で折れている
そこからは歩きやすい尾根道やブナ林の中だったり、右側がすごい斜面の痩せ尾根だったりする。また、歩き易そう
で窪んだ峠道の様なものが幾つもあって、赤いペンキの目印が無かったら迷いそうだ。そのペンキの吹き付けられた横
を通ると、ペンキの臭いがして新しく付けられたものの様だ。
ブナの尾根道
大地山の山頂 正面の薮のすぐ向こう側に景色を見ながら座る処がある
歩き始めてから3時間15分程掛かって山頂に到着した。山頂は灌木を少し切り開いただけの処で展望はなく誰も居
なかったが、すぐ近くから話し声が聞こえて来た。先着の方々はすぐ先の、初雪山などが望められる様に切り開かれた
処に座って食事をされていたのだ。我々もそこへお邪魔させて貰って 毎度お馴染みのコンビニのとろろ蕎麦と助六のお
昼だ。今日は缶ビールは一本ずつ当たる。凄く汗をかいたのでビールがうまい。
初雪山を正面に眺めながら食事をした 左雲がかかっている山は犬ケ岳
間もなくご夫婦が到着、今日の登山者は我々を含めて夫婦が3組と年輩の男の方二人の計8人だ。驚いたことに
この年輩の方の内のお一人は、この大地山の登山道を造った方で、平成8年から5年間も掛かって完成させたのだと
のことだ。駒ヶ岳(僧ケ岳の横の)の登山道開設にも携わったというし、赤谷山もそうらしい。赤谷山の頂上に置かれて
いるお地蔵は、この方がブナクラのコルから担ぎ上げたのだという。これはとてもしんどかったとのことだった。今日も
大地山の登山道のメンテナンスで、道々邪魔な枝を切り落としたり、赤ペンキを塗り直したり、鍋倉山には新しい標識
を木にくくりつけて来たのだそうだ。
すべてボランティアだと云うのだから感謝感謝である。私達が今日こうして登って来られたのも、まさにこの方達の
お陰なのである。話を聞いて、今年は是非赤谷山に登って、山頂のお地蔵に会って来なければと思ったのである。
今日の登山者は8人 沢山登ってしっかりした登山道になればいいですね
下山の時にマラソンみたいに走り降りて行ったご夫婦がいたが、我々は膝を庇っていつもの様にゆっくりと降りた。
それに多分二度とこの山へ登ることは無いと思うので、慌てて降りることはない。2時間15分ばかり掛かって登山口
に到着した。ガイドブックにある往復6時間と思えば間違いなさそうだ。
今日は一生懸命に歩いて写真を少ししか撮らなかったので下る途中で
(’07年 5月 27日)
2万5千分の1地図 「小川温泉」「舟見」
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---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」下図は2万5千分の1の縮尺ではありません。
朝日 ICで降りて小川温泉方向へ、蛭谷から集落側の未舗装の道を発電所の前を通って夢創塾へ。