福井の小さな山歩記
剱岳の展望台 中山
剱岳や赤谷山へ登るときの登り口になる馬場島へは、私はまだ行ったことがなかった。
一度行ってみたい
と思っていたが、馬場島から散策気分ですぐに登れる中山(1255m)と云う山があると聞いたので、カミさんと
ドライブがてら登ってくることになった。
登山口 前は立山川 右手に橋がある
滑川ICで降りて真っ直ぐに走ったのだが、みのわ温泉へ降りる処を通り過ぎてしまい、えらく時間を無駄に
してしまう。結局9時10分頃に馬場島の手前、立山川に架かる橋際の登山口に到着。登山口には7・8台の
車が停まっていた。もう山から下りて来る人もいた。
登山道は、急な尾根にジグザグに付けられていて登りやすい。大きな立山杉が次々と現れ、そのたびに写真
を撮っていたが、その内に5〜6本もまとまってある処へ来て、もう写真を撮る気も薄れてしまった。そこからは
稜線で15分程で山頂に着いた。 カミさんがちょっこしコシアブラを採ったりしていたので、丁度1時間半程掛か
ったが、我々を追い抜いて頂上で休んでいた方は、1時間で着いたとのことだった。
右側から撮ると大きさが判るのだが
4・5人のグループが下山しようとしているところだったが、次々と登って来る人がいて、今日は20人近くの人
が登ったことだろう。 頂上付近にはほとんど雪は無くなっていてつまらないと言う人もいたが展望は抜群で、目
の前の剱岳は勿論のこと、赤谷山や大窓、まだ真っ白な奧大日などがくっきりと眺められた。
剱岳をバックに 左端の鞍部は大窓
今日はコンビニへ寄り損ねたので、500mlのビール1本と「高級ジャムパン」1個ずつしか持って来なくて、少し
寂しかったが、ザックを持たないで登ってすぐに引き返す人もいるくらいなのでどうと言うことはない。十分に展望
を楽しんでから、下りは立山川の方へ降りた。降り始めは足元がフワフワとクッションがあって膝に優しい。下の
方へ来るに従い、こちらの登山道沿いには可愛らしい小さな花が沢山咲いていた。
東小糸谷を下る道 写真ではいまいちだが白い花が道の両側一面に咲いていた 左端は流れの速い谷川
やがて雪解け水が勢いよく流れ下っている沢を3回渉ると、広い河原の立山川に出る。川沿いの林道を500m
程歩くと馬場島のキャンプ場で、剱岳の登山口や赤谷山の登山口へ向かう道を覗いたりした。今時のキャンプ場
はとても気持がいい。驚いたことに50人以上は居るかと思われるシニアの大団体が食事をしていた。靴や服装
もそれなりの格好をしていたから、ウォーキングをして来られたのだろうか。ワイワイと楽しそうだった。
下りは1時間半も掛からずに車に戻った。山もいいし馬場島もいい処だ。
(’07年 5月 12日)
2万5千分の1地図 「剱岳」
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---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」下図は2万5千分の1の縮尺ではありません。
001地点が駐車場で登山口、登り始めの軌跡が乱れているが、道はジグザグに登っている。