福井の小さな山歩記


点名宝仙山・山名湯上山?

この三等三角点は、2万5千分の1地図 「下山」 の左下、左から 8.2cm 下から 7cm のところにある。
この三角点は山頂ではなく、ピークより標高差で90m近く下がった処にある。 どういう訳で三角点の点名が
宝仙山と云うのか判らないが、山名は湯上山ではないかと思う。 それは三角点の住所が大野市字下打波
字湯ケ上山2−5とあるからだ。地図のピークには山名も標高も何もなく寂しい。どんなところか一度見てみた
くなった。それにピークから尾根を辿って見ていくと、蛇鏡岳の方に繋がっているので、一度尾根の状態も見
たいと思った。


湯上山のピークと三角点の間の林道から見る荒島岳

全く予備知識が無いので林道を始めから歩くことにした。入口には注意書きもゲートもないので車は自由だ。
この山は全体に急なので最初はジグザグに登っていて、岩が崩れたりしている処がある。林道といえども、
この時期新緑の下、気持良く歩ける。1時間くらいで地図では南へ分岐する処に着いて休憩。赤いテープが
右へ上がる道に付いていた。それからも分岐する処にはいつも赤いテープが付けられていて、三角点へ誘導
してくれている。林道沿いにはところどころにカタクリが咲いていた。


三等三角点 点名・宝仙山 817.96m

最後の赤テープは巡視路入口で、そこを入って少し下ると道沿いに三角点の標石があった。目の前には少し雪
を被った荒島岳が、道の周辺にはコシアブラが後2・3日と言うところだろうか沢山ある。この巡視路はどんどんと
下って行くと158号線に出るような気がする。登り返して林道へ戻り、ピークへの道があるか探すが無いらしい。
ピークの周囲は林道に囲まれているみたいで、東側から薮漕ぎした。ピークは立木と薮で何も山頂を示す様な
ものは無かった。北側へ薮を漕いで林道へ降り、また東側の広い処へ戻って昼食とした。


廃棄されている車 後ろの山が湯上山の山頂部分

おろし蕎麦で冷たいビールを飲んだ。美味しい。 ここには車が一台廃棄されている。最初誰かが来ていると
思ったのだが、物好きは私だけらしい。静かだ。 そこでまだ11時半なので、そこから尾根に取り付いて東隣りの
959mのピークまで行ってみることにする。始めからひどい薮漕ぎでピークまでずっと薮だった。直線距離で700
mしかないのに50分も掛かってしまった。 ピーク周辺も立木と薮で踏み跡らしいものはなかった。雪の時しか歩
けそうにない。林道から見る尾根の林は、気持よく歩けそうに見えるのだが。


向こうの山は959mのピーク 左の杉の処から尾根に取り付いて往復した

また、薮を漕いで鞍部に戻り、林道を下って車へ戻った。鞍部から下りは1時間だった。 歩いて登る人なんて
いうのは途中で山菜を採る人くらいなのだろう。

 (’07年 5月 3日)
2万5千分の1地図 「下山」 国道158号線の林道入口向かいに車を停めて8時10分に歩き出し
14時に車に戻った。休憩は合計1時間くらい。
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---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。(承認番号 平17総使、第657号) 」
下図は2万5千分の1の縮尺ではありません。
  国道158号線からの軌跡が乱れていますが、最初から忠実に林道を辿りました。 001は三等三角点 宝仙山 
林道が小さく半円を描いてその上から出て001までは巡視路です 002はピーク、その前後は薮漕ぎ 003は
鞍部で林道が越えて南へ下っている、広い処、004は959mのピーク、003から往復薮漕ぎ