福井の小さな山歩記


カミさんと 御池岳

予定していた山が難しくなって、天気も良さそうなので、急遽カミさんと昨年私が竜ヶ岳へ行っただけの鈴鹿
方面へ足を伸ばすことにした。そしてまずは鈴鹿山系最高峰の御池岳(1247m)に登ることにする。高速道を
使うので、遠いけど割と早く行けるとのことだ。 ETCの通勤割引(100km内)を使うため一回米原ICで降りて
また載る。


コグルミ谷登山口 下に見える国道306号線から入山する

国道365号から306号へ曲がり、鞍掛トンネルの方へ向かう。コグルミ谷登山口近くへ車を置いてコグルミ
谷へ入る。倒木が沢山あって荒れているが、白い石灰岩が一味違った景観を造っている。その上の方へ行くと
その土手にコバイケイ草の新芽が沢山伸びていて、その緑が新鮮だ。


カタクリ峠(白瀬峠分岐)

1時間強でカタクリ峠に着く。まだ全く緑が無い。葉を落としたままの樹々の風景もいいものだ。カミさんは新
しい靴で靴ズレを起こして、そこで絆創膏を貼ったりしたが、痛みはあまり改善されないみたいだ。そこからは
あまり登りはなく谷へ下りて苔むした岩の処から少し雪の残っていた谷を登り切ると頂上に着く。丸山とも云う
らしい。


御池岳山頂

朝が早かったので缶ビール1本を二人で飲みながらコンビニで買ってきたおろし蕎麦を食べた。これが美味
しい。また山頂で蕎麦を楽しむ季節がやって来たのだ。 そこから見晴らしが良いというボタンブチへ向かう。
二つの崖の出っ張りがあって、その一つに頭の薄いオジサンが座ってビールを飲んでいた。ここでビールを飲
んで2時間ばかり昼寝をするのが好いのだとか。カミさんが目ざとく缶ビールの銘柄を見て高そうだと云う。


ボタンブチ もう一方の崖の上から オジサンが一人

もう一つの出っ張りの上で、何処でも歩けそうな尾根を見下ろしながらゆっくりとコーヒーを楽しんだ。 その
間も例のオジサンは一人ポツンと崖の上に座っていたし、我々がそこを離れて戻る時も座っていた。草原の上
の奥の平の方を見上げると そこにも小さく座っている人が見えた。どうやら人はここへのんびりしにやって来る
らしい。

御池岳から鈴北岳までは、のんびりのどかな散策コースという感じだ。四匹の若い鹿の群が駆け抜けた。
日本庭園というのはふわふわと苔が一面に生えている処を呼ぶのだろうが、見頃の季節にはまだ早いようだ。
鈴北岳からの見晴らしもいいが、三重側にはゴルフ場が目立っていた。


鞍掛峠手前の特徴のある樹林帯

鈴北岳から鞍掛峠までの下りはなかなか良い道だ。目の覚める様な綺麗な羽根を広げた鳥を見ることが
出来た。それに鞍掛峠からの尾根に入ると樹相が特徴的で、今までに見たことが無い様な気がする。植林な
のだろうか。気にいってしまった。
鞍掛峠まではルンルンだったが、峠からトンネル東口へ降りる道は、今回の山行の中で最も歩きにくいと思
われた。この間だけで太ももに疲れがきた感じだ。


鞍掛峠 両側へ降りる道は昔からの峠道かは不明

一日中晴天に恵まれ、火曜日ということもあって、シニアの方々が静かに景色を楽しんで歩いていると云った
御池岳だった。

 (’07年 4月 10日)
2万5千分の1地図 「篠立」 ぐるっと廻って6時間もあればゆっくりと宴会も出来る
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---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
を使用したものである。    (承認番号 平17総使、第657号) 」

この地図上の経緯度線は日本測地系にもとづいています。下図は2万5千分の1の縮尺ではありません。

001地点は車を置いた処 戻りはトンネル出口から道路を歩きました コグルミ谷の軌跡は谷のせいか乱
れています 軌跡一番下の崖上がボタンブチ 1182mピークは鈴北岳 御池岳山頂には三角点は無かっ
たと思います