還暦つれづれ草


里山はカタクリの花盛り

県知事や県議会選挙の投票を済ませてカタクリの群生地を探しに出掛ける。途中でカミさんが小春おばさんを
呼びだして、一緒に大安禅寺の墓地の中の道を上がる。すると半分も上がらないうちに、右手の土手にカタクリが
群生しているのを見つけた。この辺り一帯は小春おばさんの裏山みたいなところだが、こんな道沿いに群生してい
るのを見たのは初めてだと云う。運転している人には目に入らないかも知れない。


車の中から撮したので花が不鮮明だが、平らに見える処は一面のカタクリだ

墓地を登り切るとトイレのある駐車場で、そこからは西部林道が始まる。 一応は鎖のゲートがあって4月25日
までだったか通行止めとあったが、どんどん車が通っていた。で、私達は小春おばさんに案内されて横道へ入る。
ほんの少し進んで右下の谷を見下ろすと、どうやらカタクリが咲いているらしい。カタクリの花は遠くからではあまり
はっきりとは確認出来ない。花が小さく色もおとなしいせいだが、それと確認出来たので、その谷を下るとあるある
狭い谷をカタクリが埋め尽くしていた。


狭い谷に密集していた

でも小春おばさんによると、もっと広い所一面にあるはずだと言うので、その谷を花の切れる処まで下ってから
登り返して次ぎの場所へ向かう。 気持の良い山道をしばらく歩くと 今度は少し広い谷を降りることになる。降り口
にも少しカタクリが咲いていたが、そんなものは気にせずに倒木を乗り越えたりして暫く下って行くと、やはり此処
 へも来る人がいるらしく、古びて色あせた布があった。 そこを右へ上がると一面のカタクリの花が咲いていたのだ。
ここにはロープも張ってないので、カタクリの花畑の中をあちこちと歩き回った。今日は天気が良くて汗をかいたの
で、このカタクリの畑に座って冷たいビールでも飲みたくなった。今日は全くの手ぶらだ。


広々とした処に咲き乱れていた。何処から何処まで咲いているのか・・・。  あまり人が訪れないところなのだろう。

小春おばさんを家に送り届けてから、私達夫婦はミルキングコースの弘祥寺登山口へ向かう。まずは頂上広場
からカタクリの谷へ。ここは手入れがされているのだろう、余計な草木が生えていなくて、カタクリの咲いている面
がすっきりとしていて見事だ。ロープの内側へ入っていた人がいたが、私が近づくのを見て外へ出た。


ミルキングコースの「カタクリの谷」  写真の撮り方がまずいので花が目立たないが

帰りは頂上広場から急な道を下って道端にカタクリが見え出すと「カタクリの路」の案内があり、そちらへ下る。
すると一面カタクリの花の中を道が緩く下っている。孫を連れた老夫婦が前を歩いていたり、登ってくるおばさんや
老夫婦などなど、なかなか人気のところみたいだ。少し下ると急坂になり、我々は安居城址から弘祥寺跡へ戻り
寺跡に湧き出る甘露水を飲んで家に戻った。我が家までは10分と掛からない距離だ。


ミルキングコース「カタクリの路」  右手の斜面にも咲いている。

カミさんは尾根の上で少しだがコシアブラの新芽を見つけて採取していた。勿論、夕食にてんぷらとなって食卓に
のぼったのだ。初物だ。やや小さすぎるきらいはあるのだが。 あと何日かすれば沢山収穫できると思われる。



(’07年 4月 8日)
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