福井の小さな山歩記


ミルキングコース+α

今日を逃すと当分山歩きの機会が無いみたいなのだが、このところ喉が痛かったり、頭がボーッとして風邪
ぎみなので、毎日眺めている下市町から北堀町の上の尾根を歩くことにした。 6年前にも半分ほどは歩いて
いるし、その後有志の方によりミルキングコースが整備されてからも雪の時も含めて2回、みくりや清水登山口
から登って下市登山口へ降りている。
ちょうど正午に下市登山口に車を停めたら、女性が二人歩き始めるところだった。私の名前を口にされたので
お顔を拝見したのだが想い出せなくて失礼してしまった。私は人の顔と名前を憶えることがだいの苦手で、人生
これでだいぶ損をしていると思う。

登山口から歩き出すと、ミルキングコースはすぐに右へ折れる。そこを曲がらずにほんの少し進んで、右手の
尾根の急斜面に取り付いた。この辺りはトゲのある植物が多くて、枯れていてもなかなか大変だ。間もなく尾根
筋を登るようになり、少し登って左へ寄ってみたら窪んだ道へ出た。地図の002地点はこの道上だ。すぐに目的
の尾根に載ったと思ったら良い道に出る。
一休みしていたら東の方から一人の爺さんがやって来た。この道を造った方だという。雪の時もいいですよとの
ことで、雪の時は道が判りにくいので赤布を付けて歩いたという。確かに木の上の方に赤布が沢山付いていた。

 
深谷方面への分岐地点                                  カタクリの谷   

とても歩き易く整備された道で、すぐに深谷への分岐がある。そこからすぐに「かたくりの谷」の標示があり、
ロープが張られたカタクリの群生地がある。花はあまり咲いてはいなかったが、一度花の最盛期に来てみたいも
のだ。そこから少し登るように歩いて行くと、「ミルキングコース 頂上広場 標高260m」の看板が立っている文字
通りの広場に到着する。


「ミルキンゴコース 山頂広場 標高260m」の看板   右手に下ると弘祥寺跡登山口へ

歩きやすい道は、そこから下って金屋町の弘祥寺跡登山口へ向かっている。私は更に尾根上を薄い踏み跡を
辿る。杉の枝が落とされている所は歩きにくい。しかし、自然林の所は歩きやすく気持がいい。やがて谷の上から
市内を見渡せる処へ来ると、6年前に来た265mのピークがもうすぐだ。その時にはこのピークにはうっすらと雪が
あったが、今日は白い花が二つ咲いていた。その蕾は木蓮に似た産毛のあるものだった。


265mピーク手前の谷間の上から  黄砂がきているらしい

そこからは急に踏み跡が判りにくくなった。でもどんどん歩いて行くと地図の通り道にぶつかった。この道が峠道
の様な深く掘れた道で、それがずーっと北堀町の集落に出るまで続いていたのだ。道の状態からみて、昔からよく
使われていたと思われるが、大安禅寺へ続く尾根を越えて生活物資が運ばれたのだろうか。安田町へ途中で分岐
しているはずだが、気づかずに北堀集落へ降りた。ちょうど歩き始めて3時間程が経っていた。そこから自動車道路
を歩いて、金屋町の弘祥寺跡登山口に寄ってみたりして、下市登山口には40分程かかった。弘祥寺跡登山口から
は10分程で下市登山口まで歩く事が出来る。


ずっとこの様な掘れた道が続く

今日歩いてみて、ミルキングコースがぐるっと金屋町の方まで繋がっていることを知ったのだが、散策するにはなか
なか良いコースだと思われる。

 (’07年 3月 28日)
2万5千分の1地図 「福井」 ぐるっと廻って3時間半位(休憩含む)
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---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。    (承認番号 平17総使、第657号) 」

この地図上の経緯度線は日本測地系にもとづいています。下図は2万5千分の1の縮尺ではありません。

GPSを胸のポケットに入れて歩いたので、下を向いて歩く登りでは衛星からの電波をキャッチ出来なかった
のではと思います。分岐の処は236m地点で、そのすぐ左の旗印しはかたくりの谷の標示のある処です。


北堀町のここへ出て来ました。向かいにはアルファ建設という看板の建物があります。


ミルキングコース弘祥寺跡地側登山口はここを入る。上の地図の金屋町と下市町の中間です。