還暦つれづれ草


能登沖地震

朝、パソコンを見ていたら、ちょっと大きな揺れを感じた。カミさんがテーブルの下へ潜ろうとした
くらいだ。震源が能登沖と聞いて、これはちょっとまずいなと思われた。 雨の漏る掘っ立て小屋だ
けど、能登の隠れ家には、すぐ落ちそうなところに割と高い値段で購入した割れ物が置いてある。

だんだんと地震の影響が伝えられてくるにつれ慌しくなってきた。カミさんが福井発12時13分
の列車で鎌倉の息子の所へ行くことになっていたからだ。 学校や幼稚園が春休みで孫の面倒を
見に行くのだが、北陸線は不通となってしまい復旧の見通しは立たないという。そこで急遽カミさん
を車で米原駅まで送ることになった。そうこうしているうちにあっちこっちから心配して電話が掛かっ
てくる。なかなか電話が繋がりにくくなっているらしい。
2時間近く掛かって無事カミさんを米原駅まで送り届けて引き返す。思わぬことで高速代が掛か
ってしまった。

明日は能登の掘っ立て小屋の被害状況を見に行かねばならなくなった。何しろ震度6弱だから
全く被害が無いということは考えられないのだ。

(’07年 3月 25日)

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26日朝、高速料金の半額時間帯に間に合う様にして能登へ向かう。能登有料道路はいつも降
りる柳田ICから先は通行止めだった。 都合は良かったのだが、みんなそこで降りるので渋滞して
いて、またまた行儀よく列に並んでいる車の横を走り抜けて先頭へ割り込む車がいる。

志賀町の高浜の街は何も変わりない様だったが、ゴルフ場は休みになっているらしい。隠れ家の
入り口を開けると、予想した通りにランプが3個落下していて、一番値段の張る外国製のもののガラス
が割れていた。DVDプレーヤーが大きくズレて、その上にあった置時計が落下していた。その他にも
細かいものが落ちていたが、食器戸棚の中がごちゃごちゃになっていて、ご飯茶碗が一個だけ割れ
ていた。あとは冷蔵庫が少し移動しているくらいだった。
整理整頓をしたが、その間にも時々突き上げる様な余震があり、家の中に居ると気味が悪いものだ。
風呂に湯を張って浸かってみたが異常はなく、点検も終わりにしてビールを飲んでテレビを見て寝た。

志賀町の図書館には行ってみなかったが、七尾市の図書館では5万冊が棚から落ちて当分の間は
休館だと云う。この団地の家々も食器等の割れ物の被害がほとんどだったらしく、帰りにゴミ集積所
へ寄ってみたら、食器やガラスビンの破片が沢山置かれていた。

(’07年3月27日)
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