福井の小さな山歩記


マタン(白倉山)

マタンとはどういう意味かは知らないが、何か変わった山なのかなと思って、一度は登ってみるのも良い
のではと登ることになった。小浜市内から近くて、国道162号線から深谷へ入る処は真新しい道路が出来
て判りやすい。そこを入るとすぐだ。舗装が切れる所に車を置く。そこから林道真谷線が始まる。 地図には
山名が無いが、2万5千分の1地図 平成16年版右下、名田庄村の字の左上の674.0mがそれだ。古い
地図では久坂の一番上に出ている。

歩き出すとすぐにこの橋を渡る

歩き出すとすぐに送電線巡視路の橋があって川を渡る。火の用心の標識に従って沢沿いに行くと、やがて
斜面をじぐざぐに登って送電線の鉄塔の処へ登る。その尾根は始めの内はいいが、上の方は急で何か掴まる
ものが欲しくなる。 ヒーヒー云いながらやっとのことで稜線に載る。 この短い登りに1時間15分近くも掛かって
しまい、左にある三角点に行く気が薄れて、休憩して目的地へ向かうことにした。


上の写真:だんだん急登になってくる       下の写真:マタンへ続いている歩きやすい尾根


稜線上は歩きやすく、今の登りからみれば散歩道の様なものだ。最初は自然林だったが、やがて杉の植林
の中となる。 それから南の斜面が明るく開かれた処となる。 そこからは稜線上に網が張られて南側には入れ
ない。緑化のための造林らしい。 ほとんどが網の向こう側が歩きやすいことになっている。 目的の頂上が近く
なってきたら、何と網の向こう側が林道になっているではないか。 林道は頂上の横を経由して来ているのだ。


上の写真:網の内側には林道が                 下の写真:マタン山頂


途中休憩を取ったが3時間ばかりでマタン(白倉山)の山頂に着いた。キツツキの樹を突っつく音が聞こえて
来た。稜線はそのまま先へ続いている。地図で見ると百里ケ岳まで続いている。頂上で少し休憩。眺望もいま
いちだし、汗も冷えてきたのでおいとますることに。 谷筋へ降りる道は不明だ。網があって駄目なのかも知れ
ないが、なにせ急斜面なのでこんな処降りる気はないので、尾根上に造られた道を行くことにする。 どうやら
戻って同じ道を帰るか、この荒削りの尾根上の道を行くしかないみたいなのだ。この尾根上の道にも延々と網
が張られていて、勝手に尾根を選んで下るという訳にはいかないのだ。


上の写真:帰りに歩く尾根上の道              下の写真:マタン(白倉山)山頂部


しかし、尾根上に車の通れる道を造ってしまうのだから急な坂が多い。それに敷きつめた砕いた岩は歩きに
くい。それでも帰りは頂上から1時間半で車に戻ることが出来た。最後の沢沿いの谷間は涼しくて気持の良い
道だった。ずいぶんと予想とは違った山だったが、運動には丁度良いという感じだった。


尾根を下る途中で双耳峰が見える

(’07年 2月26日)
2万5千分の1地図 「小浜」 標高 674.0m
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---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。    (承認番号 平17総使、第657号) 」

この地図上の経緯度線は日本測地系にもとづいています。下図は2万5千分の1の縮尺ではありません。
等高線をハッキリ表示させるために拡大してあります。
001地点は車を置いた処 すぐに送電線巡視路の橋を渡って谷を少し進んでから送電線の鉄塔へ上がります。
谷間のため軌跡が消えています。 002地点はマタン頂上 川沿いの道に出るまでの軌跡の消えているところは
は谷間と樹木のためです。

下の写真:最初の登りは、谷から下に見える鉄塔に登り、上の鉄塔の少し右へ急な尾根を真っ直ぐに登った


快適な尾根を歩きながら小浜湾を望む