福井の小さな山歩記


駒ヶ岳(福井・滋賀県境)

前日の天気予報で穏やかな晴天とくれば何処かへ行かなければと、カミさんと登る予定をしていた駒ヶ岳
(780.1m)にした。カミさんは昨日 目の手術をしたので、暫くは難しい状況なのだ。もっとも、’03年6月に
カミさんと木地山地区から、駒ケ越のルートを辿って駒ヶ岳へ登り、池原山を廻って足谷口へ降りている。

今日は なるべく楽に駒ヶ岳まで行き、与助谷山の方へ少し稜線を歩いてみたいと思っていた。それで 熊川
宿から入るのは初めてだが、森林公園まで車で上がろうと林道を走る。森林公園まで2kmの標識から林道
は沢を離れ登りとなる。 ところが間もなく路面に雪が現れ、私の車では通行不可になる。で、車の向きを変
えようとして山際に寄りすぎてタイヤが雪にはまってしまった。悪いことに雪の下に側溝があって、後輪が落
ちてしまったのだ。スコップも持ってなくて、脱出に40分ばかり掛かってしまったのである。

それで車をその場に置いて林道を歩いて登ることにした。30分ばかりで公園駐車場へ着く。樹木等の日影
が無い所は雪は柔らかく少ない。公園の奧へ進むが、雪が少ない所があって歩きにくく、林道を歩くことにな
る。 林道を行くと「カエデの森」の矢印があり、そこから林道を離れ木立の中を歩く。カエデの森だからカエデ
の木なのだろう。


駒ヶ岳登山口

ゆるく登って行くと今度は「駒ヶ岳登山口」の標識が現れた。ずいぶんと奥まった所に登山口があるものだ。
ここも緩い登りで楽だが、日陰げでつるつるに凍っているところがあり、アイゼンを付ける。樹の疎らな尾根は雪
が軟らかいので谷間を歩く。 谷間というより凹みだが、快適に歩けた。そして斜面を登ると尾根に載った。稜線
かと思ったら ちょっと手前だった。ここで陽射しを背にして休憩。もう12時になってしまった。

そこからは疎林だから雪が柔らかそうだ。ズボズボと歩きにくかったが、すぐに稜線に出た。そこにはカンジキ
やツボ足の跡があって、昨日のものだと思われる。今日のものかも知れないが。この山域は滋賀、京都方面の
方々に人気があるらしい。木地山からは いろいろなルートがとれて、稜線にはブナ林がある。足跡も与助谷山の
方からやって来て、池原山へ向かっているようだ。


県境の稜線 駒ヶ岳頂上近く


山頂直前の分岐点

稜線に出た処から駒ヶ岳までは0.3kmとあり、ツボ足の足跡辿って山頂へ向かった。12時半着で、距離が短い
ので時間は充分あるのだが、今日はコンビニへ寄りそびれて主食が無いので、このままゆっくりと同じルートを帰
ることにした。 2時間半程で登ったことになる。きつい登りがなくて雪上散歩と云う感じだった。 春の様な暖かい
一日だった。


雪の駒ヶ岳山頂

(’07年1月 30日)
2万5千分の1地図 「古屋」「饗庭野」 標高 780.1m

---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。    (承認番号 平17総使、第657号) 」


この地図上の経緯度線は日本測地系にもとづいています。下図は2万5千分の1の縮尺ではありません。
等高線をハッキリ表示させるために拡大してあります。

001地点車を置いた所 002雪が少なく歩きにくいので林道へ 003登山口 林道は回り込んで登山口に達しているらしい
003の右の林道から離れる処がカエデの森入口 004尾根に載る 

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県境の稜線に出た処  左池原山方面 右駒ヶ岳山頂へ0.3km


山頂からはこの方向が良く望める 三重岳や武奈が嶽か  画面の右外側は森林公園が望める


いづれダムの底に沈むところ  ダムの堰堤が造られる所に説明板がある