福井の小さな山歩記


小春おばさん雪山デビュー取立山

先日、山の店で小春おばさんに、カンジキを買わなくちゃなどとけしかけて、ついに買わせてしまったのだ。
そんな訳で、まずは何処かへお連れしなければとカミさんと話しをしていた。そこで近くて登り易いし、天気が
良ければ白山が望まれる人気の取立山がいいだろうと云うことになった。
天気予報から14日(日)か15日(月)だが、14日は町内会の総会&新年会なので15日(月)に決めた。
前日の日曜日には沢山の人が登って、歩きやすい雪道が出来ていると思われる。

国道157号線沿いの駐車場所には、香川と京都NO.の車が停まっていて準備中みたいだ。ずいぶんと
遠くから来るのだなと思う。山頂で聞いたところによると、車中泊をしたらしい。スキーとスノボーの方だった。


初めてのカンジキ装着

雪の時の道路からの取り付きから歩き始めたのは8時頃、林道に出た処でカンジキを装着。装着しなくても
歩けそうだったが、折角購入したのだから練習を兼ねて装着、カンジキ歩きを味わって貰う。林道からショート
カットで登る処を見過ごして、少し林道を長く歩いてしまったが、その分楽だった。
あの車の方々と抜きつ抜かれつだ。夏の時の駐車場を右に見る辺りで視界が開け、カンジキからアイゼン
へ履き替える。その時底に鋲の付いた長靴のおじさん二人が、快調に抜いて行く。歩き易いとのことだった。


後ろの二人連れは長靴のおじさん

やがて急な斜面をジグザグに登る。今年は雪が少なくて前回雪の時登った感じとだいぶ違う。ジグザグを
登り切って平坦なところで、小春おばさん しんどいと言ってザックを付けたまま仰向けになって休憩。もう此処
でビールを飲みたいとか、もう先に進みたくないと云う気持にもなったとか。成る程、今日は孫や嫁さんの話が
聞かれなかったが、それどころではなかったのだ。でも、ここまで来ればあと少しだ。


頂上間近

山頂手前にほんの少し痩せ尾根という感じの処があるが、そこで旦那がスキー、奥さんがスノーシューの
方が降りてきた。今年は雪が少なくて薮が多くて滑りにくいとおっしゃっていた。奥さんのスノーシューの歩き
方が、スタスタと軽快そうで、小さめのスノーシューがいいのかなと思った。県外の方らしかった。


取立山 山頂にて

やっとのことで山頂へ。長靴組みが下山しようと立ち上がったところだ。45分も前に着いたと云う。こちら
は3時間半以上も掛かったが、無事小春おばさん雪山デビューで乾杯だ。天気も良いし風邪も無く温かい
銀色に輝く白山を眺めながら食事をした。小春おばさんは、山ではいつも「どんべい」なのだ。我々のうどん
はなかなか煮えない。ガスボンベを直接雪の上に置いたせいでガスが気化しにくいのだろう。

下りは下界を眺めながらで雪山はこれも楽しい。一段下がった所で、昨日の宴会の跡か雪のテーブルが
残っていた。 下りでは小春おばさんのしゃべりも戻って、短い時間で車に到着、勝山市内の「水芭蕉」で
汗を流して家路についた。雪山デビューを飾るのに相応しい山行だったのではないかと思っている。

(’07年1月15日)
2万5千分の1地図 「北谷」 標高 1307.2m
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