福井の小さな山歩記
竜ケ岳 (三重県)
最近はぐずついた天気が続くと思っていたら、ついに強い寒気がやってきてしまった。いよいよ雪が降るかもしれ
ない。そんな時に月曜日に山を歩かれる方々が、晴れを求めて三重の方の山へ登られると云う。私はそちらの方
には行ったことが無いので、お供させて貰うことになった。女性4人と男性2人。引率者は心強い女性の方なのだ。
しかし、なかなか大変な一日だった。まず朝の北陸道は武生〜木之本が雪でのろのろ運転、帰りは敦賀〜武生
間チェーン装着要で敦賀で降ろされてしまったりした。往くときには道を間違えたりもして、歩き出すまでに3時間半
も掛かってしまったのだ。
何という滝だったか?
冷たい強い風の中、宇賀渓キャンプ場を出発。滝を幾つか見ながら歩いて「中道コース」へ。渓谷は綺麗な水が流
れていて良いものだが、あまりゆっくりとして居られない。 先を急がなければならない。
滝の傍まで下りたりすると
注意して歩かねばならない処もある。 五階滝が登りでは締めくくりの滝と云う感じだった。
長尾滝方面と中道との
分岐で休憩。そこからはヨコ谷の幾つもの高い堰堤の横を乗り越えて中道コースを進む。
やがて沢から離れて急な登りに掛かると足元に雪が現れる。一カ所 急で滑る処があってひっくり返ってしまった。
このガレ場の横を登る道は歩きにくい。 樹々が疎らになり冷たい強風にさらされる尾根に載る。薄く雪が積もった
笹の中の道を暫く進むと山頂に到着した。
寒い山頂
男性3人組みが食事中だった。 我々は寒いのでそのまま通過して石榑(いしぐれ)峠へ向かう。
何処か風を避けられる
処で食事をすることにしたのだ。男性3人連れの写真を撮ってあげたのに、我々は記念写真も撮らずに山頂を後にした。
樹氷 肉眼では真っ白で綺麗だった 地図の下にも樹氷の写真あり
しばし平らな稜線を歩いてから急な下りになるが、ほんの少しの雪なのに樹氷が綺麗で、真白い花を咲かせた
ようだった。急な下りは少し積もった雪が融けて始末が悪い。下の方に来るとザラついた石の道が多い。「重ね石」
という岩の処も強風吹きすさび通過。 石榑峠までの5分の4くらいまで降りた処の平坦な登山道上で風を避けて
食事をすることになった。
「重ね岩」 写す角度が悪いのでぱっとしないがなかなかの岩だ
リーダーの心強い女性の方は大きな鍋や沢山の食材を持って来ていたし、それに味付けする材料や追加する
食材を持って来られた方や「ししゃも」を沢山焼いてくれた方など皆さん用意が凄いのだ。私は例の薫製チーズを
出しただけで沢山御馳走になってしまった。しかし、私は汗が冷えて寒かった。熱燗が欲しかったけど私はガス
コンロを持ってきてなくて残念。「ししゃも」の旦那は紅い顔となって暖かそうだった。
まだ準備中か 向こうの旦那はシシャモを焼いている
石榑峠へ出て、国道412号を15分ばかり下って再び長尾滝目指して山道へ入る。沢を渡ったり渉り返したりして
鉄の梯子を降りると長尾滝に出る。この滝を見に来て、ここで宴会をするのもいい様な場所だった。そこから暫くで
往きに通った道に出る。相変わらず冷たい強風が吹きすさぶ宇賀渓キャンプ場の駐車場には4時頃に着いた。
長尾滝
(’06年12月4日)
2万5千分の1地図 「竜ケ岳」 標高 1099.6m 登り 3時間15分
下り 2時間25分 往復約 10km
累積標高差 1244m
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---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。 (承認番号 平17総使、第657号) 」
この地図上の経緯度線は日本測地系にもとづいています。下図は2万5千分の1の縮尺ではありません。
等高線をハッキリ表示させるために拡大してあります。軌跡は谷が深かったり転倒したり等々の関係で乱れ
ているところが多くなっています。
樹氷
もう少しで石榑峠 下るには歩きにくいところ