福井の小さな山歩記
小春おばさんとゆく 兜山 (石川県)
今日は久しぶりに、カミさんのお友達の小春おばさんと3人で歩くことになった。兜山(1026.8m)は、皆さん
よく登られる鈴ケ岳への鈴ケ岳林道を少し進んで、左へ分岐する林道鍋床線の終点から登る。 立派な杉林の
中の鬱蒼としたところだ。
峰床林道終点の登山口
ちょっと進んで大岩の所辺りで尾根へ取り付く。あとはずっと尾根を歩きます。春はシャクナゲが見事らしく、濃い
緑の葉が生い茂っている。寄らなかったが雨量観測点がある分岐から尾根は左へ向きを変える。
大きな赤松が
あって、赤松と聞くとすぐに松茸はないかなと云う人がいる。こんな痩せ尾根の上に在るわけが無いだろうに。
整然と並ぶゴヨウマツ?かヒノキ?かを右手に見て痩せ尾根を登ると、密生した笹を分けて登る。 この道は最近
手入れがされてないのだろう。 杉林の平坦な所からジグザクに登って、頂上へ向かう快適な主尾根に載る迄の間
は道が判りにくい所がある。ここはリボンが沢山付いているので、リボンを頼りに進む。幸い今日は3人で6つの目
があるので、リボンも見つけやすくスムースに歩けた。
長いだらだら尾根だが快適な道だ
山頂からの平坦な長い尾根に載ると、最初少し薮のうるさい所があるが、あとはブナの若木の明るい尾根歩きだ。
幼木が多いが、すんなりと揃った処もあるし いろいろな形をした樹もある。何しろ気持の良い平坦な尾根道で、ブナ
林の中をゆったりとした気分に浸りながら歩いた。
勿論 後ろの二人のおばさんは世間話に花を咲かせ、親兄弟、嫁孫の話と止めどなく続いていたのではあるが、お
陰で熊ベルも不要という感じだった。
なかなか長い尾根で、時間的にはもうそろそろなので、あの木立のある処かなと歩いて行くと、なんと道は下りで
目の前に見上げるばかりの山が現れた。エーッまだあそこまで行くのか!と一同驚愕する。思わずGPSで確かめ
たりしたのだ。まあ、それから15分位だったが、笹藪に囲まれた狭い山頂に到達したのだ。
兜山山頂は笹が繁っていて狭い 写真も撮りにくいほどだ
大日山と鈴ケ岳
山頂からは鈴ケ岳と大日山が望まれるだけで、座るところも狭いほどに笹が繁っていた。今日は小春おばさんが
いるので食料が豊富だったのだが、まずミタラシダンゴでビールを飲むはめになって面食らってしまった。私やカミ
さんの飲むビール(豆ビールではない本物)や、私の食べたカレーうどんや甘納豆、酒まんじゅうまで小春おばさん
が持ってきてくれたのである。山でこんなに沢山食べたことはない。山に登っても肥える秋なのだ。
何故かぱっとしない写真だが雰囲気だけでも
帰りに「せせらぎの郷」で温泉に浸かった。350円と安く気持の良い温泉だ。兜山は道が整備されていたら
シニア
向きの素敵な山だと思われる。
(’06年10月31日)
2万5千分の1地図 「加賀丸山」「山中」 標高 1026.8m 往復約 7.7km
登り 3時間 下り 2時間30分 (いずれも休憩を含む ゆっくりペースです)
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---- 参考までにGPSでの軌跡です ---- 「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像) 及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。 (承認番号 平17総使、第657号) 」 この地図上の経緯度線は日本測地系にもとづいています。左図は2万5千分の1の縮尺ではありません。 等高線をハッキリ表示させるために拡大してあります。 登山口は軌跡が乱れたので削除しました。そのため歩き始めから50〜60m位、赤い軌跡と共に001の表示が消えています。 002地点が兜山の山頂です。 鈴ケ岳への林道はこの地図の左外側を走っていて、 兜山から左へ広い尾根が下っている先が登山口です。 |