福井の小さな山歩記


カミさんと 大平山から濁谷山 (富山県)

晴の予報なので、今日は眺望が楽しめるのではないかと、6時前に能登の小屋を出て広域農道を飛ばす。
北陸高速道路へ入り魚津ICへ。そこからは山手の方へ真っ直ぐで判りやすい。東蔵集落を過ぎて道は片貝川
を渡り、沌滝の案内標識に従って右へ。平沢池の原林道を上がる。間もなく沌滝の看板が左側にある。

どんどん上がって林道の最高地点手前に道幅の広い処があり、そこが登山口となっている。 ここまで魚津IC
から19km位だったと思う。 登山口には福井NO.の車が1台停まっていた。 福井からこの様な山へ登る人は
もしかすると私の知っている人ではないかなと思われる。


登り口 この前に車を置ける

登るときは下ばかり向いて一生懸命なので、あまり周囲の状況は頭に入らない。ただ、落ち葉が、特に朴ノ木
の大きな落ち葉が沢山積み重なっていて、ガサゴソと音をたてる。ずーっと落ち葉の上を歩くという感じだ。案外
急な道だなと思いながら30分歩いて休憩とした。上の方から話し声が聞こえて来た。50分で大平山(1084.7m)
の三角点に到着。そこに先客がいた。やっぱり雪山でお世話になった方で、今日は小学二年のお孫さんを連れ
て、ご夫婦で登られていた。濁谷山には一等三角点があるから来てみたとのことでした。


大平山 山頂 三角点は左へ少し離れた処にある

大平山の山頂は杉が何本か林立している。山頂からは僧ケ岳や毛勝山、剱岳も望まれた。濁谷山からはもっと
良く見えるのではと、少し休んで先へ進む。 快適な尾根歩きを期待したが、あまり歩きやすい道とは言い難い。
尾根上には杉か檜の古木が幾つもあったしモミジが紅く染まっていたりと退屈はしない。だんだんと下って行き
鞍部を過ぎて尾根の横の湿地を少し進むと、濁谷山へ直接登る道が右から合流する。 動物にかじられた様な
柱が一本立っている。


写真上:白馬岳     写真下:剱岳や立山   肉眼ではもっと輝いて見えた


合流点から少し登ると尾根に載る。そこが砦跡と云うらしい。砦跡から30分程の登りで濁谷山(1238.0m)の頂上
に到達する。僧ケ岳と毛勝山の間に白い白馬岳が頭を出している。そして特徴のある剱岳に立山、奧大日。久し
ぶりに眺望を楽しんだ。風もなくおだやかな山頂で、福井からの5人以外は誰も登って来る人はいなかった。


濁谷山の一等三角点

小学2年生のお孫さんとお爺ちゃんとは良い関係の様子だ。だからこんな山にも黙ってついて来るのだろう。お爺
ちゃんは、降りたら名物の「タラ汁」を食べようと言っていた。水族館にも寄ろうかとかも言いながら下って行った。


大平山の下りは心地良い林を眺めながら

私達夫婦は、ゆっくりと大平山に戻って休んだ。 大平山からの下りは、登りには気が付かなかったが、登山道は
ブナ等のなかなか良い雰囲気の中を通っていて、落ち葉の積み重なった道と共に心地よいものだった。沌滝には
寄らずに片貝川を渡ったところで、しばし車を停めて路の両側の刈り取りが終わった田圃を眺めた。そこにはざっと
数えて30数匹もの猿がたむろしていたのである。


30数匹もいっぺんに見たのは初めてだ 登山道で遭遇したら怖い

(’06年10月22日)
2万5千分の1地図 「越中大浦」「毛勝山」 標高 大平山1084.7m 濁谷山1238.0m(一等三角点)
 登り 2時間30分 下り2時間10分 往復約 6.5km
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---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。    (承認番号 平17総使、第657号) 」


この地図上の経緯度線は日本測地系にもとづいています。下図は2万5千分の1の縮尺ではありません。
等高線をハッキリ表示させるために拡大してあります。
001地点 林道最高地点の登山口(標高約775m) 002地点 大平山山頂 003地点 濁谷山山頂 1074m地点は砦跡