福井の小さな山歩記


カミさんと 天蓋山 (岐阜県)

天蓋山(1527.3m)は、2004年9月に寺地山に登ったとき、山の村高原キャンプ場でテントを張って寝た
が、そのキャンプ場が登山口という勝手知ったところだ。今回はキャンプ場の受付でもある入口の「夕顔の駅」
の駐車場に車を停めて、車の中で寝た。午前2時頃から寒くて目が覚めがちだった。

それでも朝、とんとんと車を叩く音で目が覚めた。しかし、誰もいない。またとんとんと来たので後方を見たら
カラスだ。でも6時近くになっていてちょうど良かったのだ。いつの間にか他に車2台が停まっていて、その横に
小さいテントも張られていた。5人程のパーティで北ノ俣岳にでも登るのだろうか。同じ頃起き出した。


シラカンバのある登山道

カップスープを飲んだりコーヒーを飲んだりして朝食後キャンプ場の上の広い駐車場に移動、ここから登山道が
始まる。最初はシラカンバも見られる沢沿いの道を、栗のイガイガを踏みながら進む。中には栗を半分に割って
中身をきれいに食べたような殻も幾つもあって、人が食べたみたいだと感心することしきり。


雀平から目の前の天蓋山山頂を望

やがてジグザクに登って尾根に取り付くと、これがまた急で少し長い。でもこれを登り切ると休憩したくなるような
 ピークに出るが、その少し先が1380mの雀平だ。展望台とあるが今日は目の前の天蓋山以外はいまいちだ。
でも黄葉が天蓋山を明るく彩って気持よくなれる。そこから30分ほどで山頂に立つことが出来た。


天蓋山山頂 東西南北の字と主な山々のおおまかな形が貼り付けられている

山頂は360度の展望、頭上は抜けるような青空なのだが、周囲の山々は霞んで見えない。三角点を囲む様に
新しい大まかな方位盤?があり座るのにちょうど良い。 9時に着いたので暫くの間、少しは周囲が見える様に
なるかゆっくりして待ってみることにした。東側を雲が次々と通り過ぎて、なかなか遠望を期待出来ない。10時
近くになってビールを飲んでうどんを食べ、10時15分諦めて下山することにした。

10mも降りないうちに二人のご婦人が、いい山ですねと云って登ってきた。陽射しが高くなってくると黄葉が急
に色づきを増した感じで、ご婦人の云う通りだと思った。それから次々と登山者が上がってきて、雀平では10
数人の団体と出会う。1時間半で下山したが その間およそ40人が登った様だ。山頂は満員御礼状態だろう。
駐車場には18・9台が停まっていた。手軽に登れる人気の山ということがわかる。


大きな駐車場 これなら幾ら沢山来ても大丈夫

帰りは予定通り平湯を廻って、飛騨せせらぎ街道を通って白鳥へ出て福井へ戻った。せせらぎ街道は、以前
通ったときよりも整備されていて雰囲気がいい。紅葉には少し早かったが、紅葉の盛りにはきっと沢山の人達
が訪れることだろう。

(’06年10月14日)
2万5千分の1地図 「鹿間」「下之本」 標高1527.3m 登り1時間50分 下り1時間半 往復約5.5km
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気持の良い登山道


いい雰囲気だったので

---- 参考までにGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。    (承認番号 平17総使、第657号) 」


この地図上の経緯度線は日本測地系にもとづいています。下図は2万5千分の1の縮尺ではありません。
等高線をハッキリ表示させるために拡大してあります。
001地点駐車場で登山口 そこへ道路から入る処に「夕顔の駅」がある。ここのトイレは夜間は使えないが
向かいのキャンプ場のトイレが使える。キャンプ場が閉鎖になると判らない。