福井の小さな山歩記


カミさんと 京都北山・白尾山 鉢ヶ峰


無料駐車場から北集落を見る、手前には蕎麦畑が広がっていた

この二つの山は、「茅葺の里」で最近訪れる人が多い京都府南丹市美山町北の集落から登る。由良川沿い
に綺麗な道路が走り、北バス停の傍に2軒の茅葺き屋根の食事処とアワ餅などを作って売るお店が並んで
いる。トイレもありその駐車場に車を置いて向かい左手の林道入口へ向かう。平成16年8月発行の2万5千
分の1地図「島」の右上隅、北集落の左の津ノ本谷川に沿った林道を歩く。
地図では白尾山(748.5m)の名前が見えるが、鉢ヶ峰はその上の方の778.6mの三角点のある山だ。


駐車場から見る  2軒の白い家の少し左から林道へ入る 鉄塔の後ろの山が白尾山

30分程林道を進むと林道は終わり、狭い谷を沢を渉ったりしながら進むことになる。今日は水量が多い様で
最初とその次ぎの処は慎重に渉った。石が滑りそうなのだ。谷川はだんだん細くなり、やがてじぐざぐに登る
と鞍部に出る。まさに峠という感じで、反対側にも道が下っていた。峠に出ると冷たい風ですぐに汗が冷えて
しまう。


白尾山山頂にて

そこから左へ白尾山へ向かう。緩いアップダウンのブナなどの混じる幼木の尾根で、気持の良い散策気分で
歩けるところだ。頂上は西側の一部が切り開かれていた。まだ11時なのでコーヒーを沸かして休憩してから
引き返して鉢ヶ峰に向かう。こちらは踏み跡が薄く、白尾山への道はやたら赤いテープが見られたが、こちら
は古いものがたまに見られる程度と少ない。でも薄くても踏み跡はあるので迷うことはないようだ。

でも途中で念のため正しいルート上にいるのか、今日初めて地図を広げてGPSで確認した。すると全然違う
処になってしまう。一瞬あせったが、調べて見ると地図の経緯度線が世界測地系で引いてあったのだ。私は
ずっと所謂tokyo測地系使っていた。GPSをWGS84に切り替えて納得。正しいルート上にいることを確認。


鉢ヶ峰山頂  三角点があるので判るが、ピークを道が通っているだけという感じだ 

左側が植林されていてその境を歩く。距離はあまりなくて峠から45分くらいか狭い山頂に到達する。ここも
展望はなかった。1時少し前に着いてビールを飲んでうどんを食べた。風を全く感じず静まり返っている。暑く
も寒くもなく好い季節だ。それに色々な茸が見られた。この辺りは松茸が採れるらしい。

下りは2時間も掛からなかったが、林道を歩いていて、ふとザックからぶら下がっている熊ベルが鳴らないのに
気が付いた。何と中の振り子が無くなっている。こんなことが起こるとは知らなかった。好天気の連休最後の
日なのに 今日は我々二人だけの静かな山歩きだった。麓の北集落「茅葺の里」は観光客で賑やかだったが
そこから登る山があるなどとは誰も知らない様子だった。

(’06年10月09日)
2万5千分の1地図 「島」「中」 標高 白尾山748.5m 鉢ヶ峰778.6m 往復約10km
コーヒーを沸かしたりうどんを作ったりした時間などすべてを入れて往復6時間15分くらい。
HOMEPAGEへ            福井の小さな山歩記の目次へ


津ノ本谷川上流 この沢伝いに鞍部目指して登る


集落の中にも団体の一群が見られる




---- 参考までに途切れ途切れのGPSでの軌跡です ----
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。    (承認番号 平17総使、第657号) 」


この地図上の経緯度線は日本測地系にもとづいています。下図は2万5千分の1の縮尺ではありません。等高線をハッキリ表示させる
ために拡大してあります。一番下に ほぼ2万5千分の1のものを載せてあります。
005地点が鉢ヶ峰頂上 002地点は林道終点ここから狭い谷間で軌跡がうまく録れない 001地点が食事処と売店のところの駐車場


下図は ほぼ2万5千分の1のものです。パソコンによっては表示される大きさが多少異なるのかも?