福井の小さな山歩記
カミさんと 坂田峠から白鳥山 (富山新潟県境)
国道8号線の富山・新潟県境で境川沿いに曲がり、次ぎに上路集落へ向かう。上路集落には「山姥の里」
の石碑があり山姥神社がある。集落を抜けて上路橋立林道をどんどん行くと、通行止めのゲートがあった。
上路橋立林道は何処かで崩れているらしい。そこから右へ山姥林道へ入る。
暫く高度を上げて行くと6・7台停められる駐車場がある。そこが登山口だ。さらにそこを右に上がった処にも
大きな立派な駐車場が造られている。白鳥山への登山者が多いのだろう。その先、山姥コースの登山口へ
行こうとすると、大きな岩石が崩れ落ちていて車は通れない。歩いてならば先へ進むことは可能だ。
坂田峠 緩く登る道は栂海新道
白鳥山登山口の駐車場には、2台の車が停まっていた。1台は露に濡れていたので、昨夜から停めてある
のだろう。白鳥山の登山口の処は坂田峠で、石仏がいて説明板が立っている。今は石仏の前を栂海新道
が通っていて、峠道とクロスしている。峠道は細い踏み跡になって続いているようだったが、辿れるかどうか
は判らない。
峠の説明板
坂田峠を見てから登山道へ入ると、すぐに年輩の男の人が金属の梯子の補修をされていた。有り難いこと
です。すぐに急登で、この坂は「金時坂」と云うらしい。樹にブリキの標識があった。そこで一息いれていると
若手の男性が登って来て先へ行かれた。早い脚なので犬ケ岳にでも行けそうだ。
金時坂を登りきると「金時坂の頭」という平坦な処にでる。そこからは少し下ってシキワリの水場を通る。この
辺り少しの間歩きにくい道だ。水場の手前にはテント場という処もある。そこを過ぎるとまた登りになり、暫く
登ると「山姥の平」という平坦な道になる。あとは緩い登りで、上を見ると山頂に山小屋が見えてくる。あれ
が白鳥山なら、ずいぶんと早く着いてしまう感じがした。
山頂に山小屋が見える こうなるともうすぐだ
我々が山頂に着く前に先程のお兄さんが降りて来た。 犬ケ岳には行かなかったようだ。 男1人女3人の
パーティも降りて来た。この方達は縦走してきたのか登山口に車がなかったので親不知まで行くのだろう。
11時5分に頂上に着いた。何故か予定より30分程早く着いて身体も楽だった。2時間20分程掛かった。
頭の上は青空で陽射しが暖かく気持がいいのだが、周囲の山々はほとんどガスで見えない。先程梯子の
補修をされていたおんさんも登って来られた。ちょいちょい登られて、登山道の手入れや山小屋の清掃など
をされているとのこと。我々が下山する頃には、エンジン刈り払い機を使う準備をされていた。
白鳥山 山頂の白鳥小屋
我々は日向ぼっこをしながらビールを飲んでうどんを食べたりしていたが、犬ケ岳の方から元気のいい年輩
の方がやって来た。この方があの露に濡れた車の主で、午前2時半に登り始めたのだという。草木も眠る
丑三つ時だ。「ピストンの小林さん」と呼ばれている方で、我々には考えられない様な遠くまで往復してきた
らしいのだ。
補修のおんさんは、晴れていればこっちにはこれこれの山、こっちにはこれこれの山が見えると教えてくれた
のだが、1時間経っても周囲の山々はガスの向こうだった。それで12時10分頃に山頂を後にした。下りは
1時間45分だった。下山予定時刻よりも1時間ほど早くなって、高速道路のETCの通勤割引時間帯を利用
するには早すぎるので、国道8号線を走って能登へ向かった。
(’06年9月30日)
2万5千分の1地図 「親不知」 標高1286.9mm 往復約6km
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峠の石仏
栂海新道
シキワリの水場
山頂にて