福井の小さな山歩記


カミさんとゆく 比良山系 白滝山

気候も良くなって来たし天気も続きそうなので、判りやすい所でもと葛川坊村から白滝山を廻って来よう
ということになった。坊村からは武奈ヶ岳に登っているし、今回も同じ駐車場に車を置いて8時45分頃に
林道を歩き出した。

この林道は急な斜面に造られていて、こんな所に伊藤新道という登山道が造られているのかなと思って
いたが、やがて沢があって、その沢伝いに道が付けられていたのだ。沢の音を聞きながら割と急な道を
登って行くと、登山口から30分程でワサビ大滝に着いて休憩とする。

そこから歩き出してふと後ろを見たら、年輩の女性が一人ですぐ後ろを登って来るのに気がついた。熊で
なくても急に人に遭うと驚いてしまう。 我々はたまには会話を交わすし、私は熊ベルを下げているのだ。


白滝山の山頂 1022m  平凡な処だ

また30分近く登ると、平らな気持の良い処だなと思う間もなく頂上らしい標識がぶら下がっている処へ着
 いた。三角点も無いし眺望も木立の間からという感じだ。すぐに先程のご婦人が到着、大阪から電車,バス
で来たという。下山はここから長池経由送電線巡視路を使って、葛川中村町へ向かうと云う。そう云う案内
書もあるらしい。ちょっと面白みに欠けるコースの様な気がするのだが。


音羽池 夫婦滝への分岐点

少し下って音羽池、そして長池の処で昼食とした。気持の良い処で、例によってとろろ蕎麦でビールを飲
んでいたら、我々みたいなご夫婦がやって来た。びわ湖バレーから打見山、夫婦滝、長池そして巡視路
を辿ってもとへ戻ると云ことだった。A4くらいの案内図を見せてくれた。間もなく長池の向う側から奥さん
の声が聞こえて来た。どうもこの家も奥さんが強いらしい。


夫婦滝は、道の崩壊で下から見ることが出来ないのでつまらない

美味しい蕎麦に満足して12時ころに夫婦滝へ向かう。滝見不動の処は若い女性の声もして賑やかだ。
びわ湖バレーからゴンドラなどで上がってくるのだろう、街中を歩くそのままの服装のアベックもいた。夫
婦滝を見て牛コバ・坊村への木の橋を渡って暫く進むと、白滝谷沿いの道になる。


白髭渕  この前にちょうど腰を降ろすのに良い岩がある

白滝谷を見下ろしながら歩くこのコースはお薦めものだ。大きな岩や小滝など自然のままで素晴らしい。
比良三大渓谷のひとつだそうだ。特に白髭渕の滝の下は、ゆっくりしたくなる雰囲気だった。この谷は登
りに使ったほうが良いかも知れない。事実、単独の男性二人が登って来るのに遭ったのだ。

 我々は概ね標準タイムで歩いて、牛コバ、登山口前を通って坊村の駐車場へは午後3時ころに到着した。
昼食や休憩を入れて6時間15分、我々にとっては変化もあってちょうどよい加減の山歩きだったと思う。

(’06年9月23日)
2万5千分の1地図 「花脊」「比良山」 標高1022m 往復約10km
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大半が草に覆われた長池 ここで食事をした



現物と写真で見るのとでは大違いだ 白滝谷の小滝