福井の小さな山歩記
カミさんとゆく 位山 (岐阜県)
以前本屋で、位山の「天の岩戸」などにまつわるいろいろな伝説が纏められた本を見かけたことがあった。
それで、どんな雰囲気の山か一度歩いてみようと思っていた。季節的にはサラサドウダンの咲く6月か紅葉
の秋、または雪の時がいいらしいが、季節はずれは登山者が少なくて静かでいいのではと思った。
実際、とても静かな山歩きが楽しめた。出会った人は大阪の方から来られたという山慣れた感じの方一人
だけ。 ダナ平林道を車で上がって川上岳への天空遊歩道を歩く予定だったが、林道は背丈もの草が生え
且つ車に傷を付けるような種類の草で、四駆ではあったが諦めて引き返し、スキー場から位山までとしたと
言っていた。 ゲレンデを登るのに苦労したと言っていたので、多分ゲレンデの登山道がよく判らなかったの
だろう。
スキー場のリフト終点からの眺め 今日唯一の展望
我々は「モンデウス飛騨位山」道の駅に車を置いて。 スキー場のゲレンデの右端に付けられた登山道を登った。
牧草地は斜めに横切ったりしたが、歩き出して35分位でスキーリフトの終点に着いた。ひどく暑くて帽子のつば
の先から汗がぽたぽたと落ちていた。 ここが今日唯一の展望が開けていた所だったのだ。
この山には説明板の様なものは一つもなかった。この山自体が御神体なのであまり余計な物は無い方がよいのかも。
そこからは木漏れ日の中の歩きやすい道が続いた。すぐに1233mの三角点がり、次ぎに小さい祠、そして
いろいろな名前が付けられた岩があったりする。やがて天の岩戸に着く。 一部植林された所もあるらしいが
全体が自然林の様に思えた。 急な登りがないので、とてもシニア向きの山だ。楽すぎて面白くないと云う人
は天空遊歩道で川上岳の方へ行って貰おう。
この先左すぐが山頂 手前に食事をした広場がある
頂上近くはサラサドウダンの密生した公園みたいなところだ。 ガイドブック担当のカミさんが、ここが頂上だと
云う広場に着いた。休憩を入れて2時間半ほどだった。しかし標識も無いし三角点も見当たらない。すぐ先に
川上岳への天空遊歩道の入り口があった。 そこを通り越してあと10mも行けば頂上の標識が見えたはず
だが、先へは行かず広場へ戻ってしまったのだ。広場でビールを飲んで定番のコンビニのとろろ蕎麦を食べ
た。今回のとろろ蕎麦は量は少ないが、なかなか美味しいものだった。
三角点がうまく写らなかったが標柱の前に頭が少し見える 韓国で買った帽子です
そして食事も終わり、周囲はガスで何も見えないし戻ることにして、御神水を廻って帰ろうと天空遊歩道の入口
を過ぎた途端に山頂の標識を見つけ三角点もあって大笑いしてしまった。今回はガイドブックの書き方がおかしい
と云うことにしておこう。証拠写真を撮ってから位山御神水の処へ寄って下山した。
(’06年9月9日)
2万5千分の1地図 「位山」 標高1529.2m 往復約10km
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