還暦つれづれ草
孫に会いに韓国旅(9月3日)
今回の韓国旅では山登りはやめにして、賑やかだという登山口の様子を見に行こうということにした。孫も連れて
バスに乗ったら、私はすぐにあまり若くもない男性に席を譲られてびっくりした。電車の中でも中年の女性から席を
譲られたのだ。儒教の精神が根強く受け継がれていることを感じる。同じバスの中で息子は1歳半の子供を抱っこ
していたが、バス停から一緒に乗った近くの教会の長老という年輩の人が、座っていた若い学生風の男性を立つ
ように促して私の息子を座らせたという。年輩の人を敬う気持があるから出来ることなのだろう。
右手に持っているのが手動で発電する懐中電灯
電車を乗り継いで登山口へ向かうのだが、電車に乗って間もなくハーモニカの音がして、クルマ付きのダンボール
の箱を引いてハーモニカを吹きながらおんさんがやって来た。そして近くで立ち停まると大きな声でしゃべりだしたの
だ。勿論私にはちんぷんかんぷんだが、ハーモニカの販売をしているのだという。
次ぎに手に握ってかしゃかしゃと動かして発電する懐中電灯を持ったおんさんがやって来た。しばし熱弁を振るって
隣の車両へ移って行ったのだ。やはり買う人がいるからこうやって売り歩くのだろう。
この国立公園の山々には年間500万人程の登山者がある ギネスブックにも載っているとか
やがて登山口への駅近くになると、電車の中はザックを持った人が増えている。ホームの階段は登山者の人達で
混雑していた。これは凄い。もう11時だというのにである。向かうは北漢山(ブカンサン)国立公園だ。その登山口
にはゲートがあって入山料を取られるのだが、そこまでの道の両側には登山用品店や椅子席を設けた休憩所売店
等々がずらっと並んで呼び込みをやっているのだ。その間を登山者の列が続く。活気に溢れている。
目指すは道峰山(トボンサン)740m こちらの山は岩山ばかりです。
入山料は200円位なのだが、65才以上は無料で、韓国では公の施設ではこの65才以上は無料というのが多い
ことが判った。さすが老人を敬う国である。日本とはだいぶ異なる。日本では老人を苦しめるような傾向が強まって
いるのだ。老人は邪魔者扱いにされかねない。
登山道沿いの川底も大賑わい 上流も下流もずっとこういう状況なのだ
緩い傾斜の登山道を登って行くと、大きな岩石がひしめく様な川沿いの道となり、その岩陰や岩の上など平らな
処で食事をしたり一杯やっていたり寝ころんだりと大勢の人がくつろいでいるのだ。 もう山を降りてきて此処で休
んでいる人もいるのだろうが、山へ登らないで此処へ来るのが目的の人達もいるみたいで小さい子供連れも多い。
12時も過ぎて川沿いの道は、登る人下りる人が行き交っていた。 我々も岩の間に陣取って、途中の店で買って
きた韓国の太巻き(キムパッ)などを食べた。良い天気で暑いのだが冷たいビールが無いのが残念だ。
帰りにこの沿道の店でお土産を買ったりしてソウル市内へ。ガイドブックにも載っている温浴施設チムチルバンで
ゆっくりした。 岩塩サウナなどもあるし食事処や映画館まである。 夕食も早めに此処で食べた。 風呂上がりの
ビールと思ったのだが、なんとアルコールは置いてないのだという。やはり楊枝も置いてなかった。
(’06年9月7日)
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登山口への道
川沿いの登山道 この柵を跨いで川へ入る