還暦つれづれ草


隠れ家の管理人は忙しい

大型連休の初日29日には、親戚の一家がワラビ採りにやって来た。今日30日にはカミさんの弟が、友人と
能登をドライブして、ここで一泊して帰る予定だ。そして5月3日には、カミさんの実家の方達が3人ばかりで
ワラビ採りにやって来て一泊する予定になっている。この時期、毎年恒例の様になっているのだ。

我々だって何日も滞在していると洗濯物が沢山出てくる。今日は薄日なのだが、客人用のフトンや毛布・枕
などを干したが、それと共に沢山の洗濯物も干したので、サンデッキや車の上や自転車の上のまで載せて
乾かした。それで我が隠れ家は、いっぺんに生活感溢れる普通の家になってしまったのだ。

陽射しを気にしながらフトンや毛布をひっくり返したりして、最後は取り込んで襟カバーやフトンカバーを掛け
て終わるのだが、管理人はなかなか忙しい季節なのだ。今晩の客人のフトンの用意が出来たら、カミさんは
また、山菜採りに出掛けたのである。

* * * * * * * *

我々夫婦が早めの夕食を摂っていたら、晩飯を済ませて来ることになっていた客人が早くもご到着だ。聞くと
近くの食堂で650円の定食でビールを一杯飲んできたのだという。金には困らない人だと聞いていたので、
 ゆっくりと飲んで喰って遅くやって来ると思っていたのだ。 お二人共50過ぎの独身にしては少し寂しい気が
するのだが。

それで温泉にゆっくりと浸かって貰った。カミさんが、風呂上がりには冷たいビールの一杯ぐらいは欲しいだ
ろうと言うことで、コシアブラとタラの芽の天ぷら、ワラビのおしたしを用意した。しかし、二人はよく食べるし
よく飲む。ビールの他に美味しい冷酒(四合瓶)も空にした。切りがないみたいなので、果物を出して終わり
にして貰う。だいぶ時間が経ったが、その間二人共にぷかぷかとタバコを吸い続けていて、管理人としては
その臭いがフトンに染み付かないかと心配になっていたのである。

('06年4月30日)

翌朝、早い朝食を摂って二人を送り出した。あとで昨日の二人が食べたという650円の定食のことが話題に
なった。 カミさんは定食などにはお目に掛かる機会がないせいもあるが、今晩、その定食とやらがどんなも
のなのか、一度食べに行くまいか、ということになったのである。

デカイ秋刀魚の塩焼きが一匹付いていて、それだけでお腹が一杯になりそうだ。味付けた昆布の小鉢も美味
しかったし、カミさんはビールの突き出しに出たフキと筍の煮物に注目なのだ。 そのフキの歯触りが自分の
今までのやり方では出せないということらしい。早速店のおばさんに料理方法を聞いていたのだが、そのとお
りに上手くいくかは判らない。

(’06年5月1日)

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