福井の小さな山歩記


鍋倉山・藤倉山

今日は船ケ洞山(807.5m)へ登ろうと宇津尾の集落へやって来たのだが、どうも山裾の雪が少ない。
山肌の雪も斑模様だ。夏道は無いので、取り付きに雪が無いと薮漕ぎとなってしまう。私はちょっと取り
付き地点の様子を見たかったが、おばさんが二人いらっしゃったので、運動のために鍋倉山と藤倉山を
歩くことに予定変更となった。藤倉山は予定を変更せざるを得ない時によく利用される山のようだ。

「霊地八十八カ所参道」近くに車を停めて歩き出した。雪は全く無くて歩きやすい。石仏を見ながら登って
山上のお寺(002)で休憩。そこから下って登り返して鍋倉山。雪は無いのだが、雪で倒された枝が多く
歩きにくい。跨ぐのはいいが、かがみ込んでくぐり抜けるときは、今日初めて使おうと持ってきた雪用スコ
ップの柄の部分がやたら引っかかる。


もう雪は汚れています

鍋倉山から下って、藤倉山のある稜線へ登る尾根に掛かると雪面となる。雪が少ない所もあり苦労する。
それになかなかの急登だ。 食事場所で出会ったツボ足の女性の二人連れは、我々と逆コースで、夏道の
辺りは急過ぎるのでと云って、我々が食事をした003地点近くから遠回りをして降りて行った。


宴会の準備に忙しい

我々は稜線に出て、右へ12時までの10分程歩いて食事場所を探すことにした。この尾根はホノケ山ま
で続いていて、私は一度だけ右の谷からこの尾根に載ったことがある。平らな雪原が広がっていた。今日
引き返した地点より1.7km程先の地点だ。

結局003地点で食事(宴会)をすることに。元気のいいおばさんが私のスコップでテーブルを造る。私は
疲れてやる気なしだ。やたら黄緑の鼻汁が出て歩いていても苦しい。何回鼻をかんだことか。それに較べ
るとおばさん方のパワーにはたじたじとなる。食べる量も違うのだが、鶏肉の炒め焼きや水ギョウザ、鍋用
ラーメン、甘酒、手作りの美味しい白菜漬けやイカの塩辛、きちんと内袋が剥かれた大きい房の柑橘類等
などを御馳走になった。私がコンビニで買ったサンドイッチやおにぎりは潰れたままお持ち帰りとなった。


さっきの二人連れのお姉さんは何処を歩いているかな?

雪の広い尾根歩きは快適だった。多分、鉄塔を過ぎると雪がまばらな下りだったと思うが、そこでカンジキ
を外した。そこからは倒れた枝が邪魔したりぬかるんで滑る所があったりでなかなか大変だった。登山口
の神社に着いた時はほっとした。軽い運動だなんていうものではなかったのである。二人連れのお姉さん
も無事に八十八カ所参道から降りられた様です。

(’06年4月3日)
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 「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。  (承認番号 平17総使、第657号) 」


カシミール3Dにより作成。上図の経緯度線は日本測地系で表示されています。
2万5千分の1地図 「今庄」、 駅前等の軌跡は今回のものではありません。